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「トランポカリプス」「トランピズム」トランプ造語が大増殖

歴代の大統領の中でも「造語」は突出(AFP=時事)

歴代の大統領の中でも「造語」は突出(写真/AFP=時事)

 民主党のバイデン氏が選挙人投票で過半数を獲得。大統領選の不正を訴えた法廷闘争もことごとく不発に終わり、トランプ氏がホワイトハウスを去る日が近づいている。

 大統領としては短命に終わったトランプ氏だが、歴代の大統領の中でも突出している“記録”があるという。在米ジャーナリストの高濱賛氏が言う。

「それは自らの名前を冠する“造語”の多さです。『レーガノミクス』や『オバマケア』など政策に大統領の名前がつくものは多いが、トランプ大統領は経済政策『トランプノミクス』以外にもたくさんの造語が生まれている。しかしそれはどれもネガティブな意味合いのものばかり。

 たとえば国際合意の否定や非寛容主義を示す『トランピズム』に、熱狂的で危うい彼の信奉者を指す『トランプカルト』などがある」

 そして現在、米国の若者の間で流行語となっているのが「トランポカリプス」である。

「トランプの名前にアポカリプス(大惨事)という単語を合わせた造語です。政治経験の欠如や異常なナルシシズムなどによって、米国が崩壊寸前に晒されている現状を指します。命名者は聖書研究で有名なポール・マグワイア氏。彼が上梓した書籍『トランポカリプス』はすでに大ベストセラーになっている」

 数十年後、世界史の試験で出題されるかも?

※週刊ポスト2021年1月1・8日号

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