芸能

『麒麟がくる』、時代劇研究家が注目「消えた女たち」の結末

番組公式HPより

最終回は2月に(『麒麟がくる』公式HPより)

 昨年、撮影が一時中断した影響で、年明けも放送が続く大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)。最終回は2月となるが、今後の見どころについてコラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが独自の視点で解説する。

 * * *
 大河ドラマ史上、初の年を越しての完結となる『麒麟がくる』。クライマックスへ向けて気になるのが「消えた女たち」問題だ。

 ここで言う「消えた女」とは、主人公・明智光秀(長谷川博己)の妻・煕子(木村文乃)と織田信長(染谷将太)の正室・帰蝶(川口春奈)である。煕子は流浪の身となったときも光秀をしっかり支え、いつもニコニコ。実にできた女性だ。一方、帰蝶は自ら金を用意して、伊呂波太夫(尾野真千子)に力添えの交渉をする強い女。ふたりともこのドラマのヒロインともいえる存在だ。

 だが、実際は彼女らの史料はほとんどなく、生没年や正確な名前すらもよくわかっていない。煕子は「お牧」などと呼ばれることもあるし、帰蝶は「お濃」「濃姫」と呼ばれることもある。その最期も不明のまま。まさに「消えた」感じ。煕子は光秀より先に病没したとの説もあるし、最近、私が読んだ小説『信長島の惨劇』(田中啓文・著)には、本能寺の変のあと、煕子は光秀の坂本城で光秀の家臣、明智左馬之助に殺されたとなっていた。

 また、濃姫は斉藤道三の娘ということで、道三亡きあとは政略結婚の意味もないからと信長にさっさと離別されたという説もあるらしい。とにかくわからないことだらけ。1973年の大河ドラマ『国盗り物語』の松坂慶子はきりりとしたお濃、1992年の『信長KING OF ZIPANGU』の菊池桃子はおっとり系帰蝶とイメージもさまざま。だが、その分、これまでのドラマでは、彼女らのラストシーンもいろいろに想像され、劇的に描かれてきた。中には驚くべき展開を迎えた例もある。

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン