国内

菅首相は総選挙後も続投すべき? コロナに弱い政権は早期退陣か

今年の総選挙後も菅義偉・首相の続投はあるのか(時事通信フォト)

今年の総選挙後も菅義偉・首相の続投はあるのか(時事通信フォト)

 遅くとも10月までには衆議院の解散・総選挙が行われる。果たしてその後、菅義偉・首相は続投すべきなのか。政治評論家の有馬晴海氏はこう考える。

「官房長官は事が起きた時に鎮める役割ですが、総理は国民を鼓舞し、煽るのが役割です。これまでの菅さんを見ていると、官房長官時代を引きずっているように見えます。

 しかし、この100日間で菅さんは、官房長官時代との違いを自ら体感したはず。だから、これまでの経験を糧に、官房長官から総理大臣に変わっていくと思います。

 それに菅さんは官房長官として、最初からコロナ対策に携わってきた。第一線で培った経験が菅さんにはある。いま他の人に交代するのは不安しかありません。誰より長く新型コロナ対策に取り組んできた総理として、国民に強いメッセージを発信していただきたい」

 一方で、「早期退陣も止むなし」という意見もある。政治アナリストの伊藤惇夫はこう語る。

「菅総理はどうやら平時の総理であり、非常時には不向きだと思います。新型コロナ禍はまさに非常時、リーダーが国民に明確なメッセージを送らなければいけませんが、記者会見すらまともにやっていない。

 携帯料金値下げをはじめ生活密着型の政策は評価しますが、結局は“小政策”。コロナ後の日本をこうするといった国家観も見えないし、それをもとにした大政策もない。

 今年は選挙があるため、自民党内でも交代の声が高まる可能性がある。党内基盤が極めて弱い菅総理では抑えられません。コロナに弱い政権のままでは早期退陣も止むなしでしょう。ただ、その次も見当たりませんが」

※週刊ポスト2021年1月15・22日号

政治アナリストの伊藤惇夫氏(写真/共同通信社)

政治アナリストの伊藤惇夫氏(写真/共同通信社)

関連記事

トピックス

アルジェリア人のダビア・ベンキレッド被告(TikTokより)
「少女の顔を無理やり股に引き寄せて…」「遺体は旅行用トランクで運び出した」12歳少女を殺害したアルジェリア人女性(27)が終身刑、3年間の事件に涙の決着【仏・女性犯罪者で初の判決】
NEWSポストセブン
19歳の時に性別適合手術を受けたタレント・はるな愛(時事通信フォト)
《私たちは女じゃない》性別適合手術から35年のタレント・はるな愛、親には“相談しない”⋯初めての術例に挑む執刀医に体を託して切り拓いた人生
NEWSポストセブン
ガールズメッセ2025」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
佳子さまの「清楚すぎる水玉ワンピース」から見える“紀子さまとの絆”  ロングワンピースもVネックの半袖タイプもドット柄で「よく似合う」の声続々
週刊ポスト
永野芽郁の近影が目撃された(2025年10月)
《プラダのデニムパンツでお揃いコーデ》「男性のほうがウマが合う」永野芽郁が和風パスタ店でじゃれあった“イケメン元マネージャー”と深い信頼関係を築いたワケ
NEWSポストセブン
多くの外国人観光客などが渋谷のハロウィンを楽しんだ
《渋谷ハロウィン2025》「大麻の匂いがして……」土砂降り&厳戒態勢で“地下”や“クラブ”がホットスポット化、大通りは“ボヤ騒ぎ”で一時騒然
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左・共同通信)
《熊による本格的な人間領域への侵攻》「人間をナメ切っている」“アーバン熊2.0”が「住宅街は安全でエサ(人間)がいっぱい」と知ってしまったワケ 
声優高槻かなこ。舞台や歌唱、配信など多岐にわたる活躍を見せる
【独占告白】声優・高槻かなこが語る「インド人との国際結婚」の真相 SNS上での「デマ情報拡散」や見知らぬ“足跡”に恐怖
NEWSポストセブン
人気キャラが出現するなど盛り上がりを見せたが、消防車が出動の場面も
渋谷のクラブで「いつでも女の子に(クスリ)混ぜますよ」と…警察の本気警備に“センター街離れ”で路上からクラブへ《渋谷ハロウィン2025ルポ》
NEWSポストセブン
クマによる被害
「走って逃げたら追い越され、正面から顔を…」「頭の肉が裂け頭蓋骨が見えた」北秋田市でクマに襲われた男性(68)が明かした被害の一部始終《考え方を変えないと被害は増える》
NEWSポストセブン
園遊会に出席された愛子さまと佳子さま(時事通信フォト/JMPA)
「ルール違反では?」と危惧する声も…愛子さまと佳子さまの“赤色セットアップ”が物議、皇室ジャーナリストが語る“お召し物の色ルール”実情
NEWSポストセブン
9月に開催した“全英バスツアー”の舞台裏を公開(インスタグラムより)
「車内で謎の上下運動」「大きく舌を出してストローを」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサーが公開した映像に意味深シーン
NEWSポストセブン
「原点回帰」しつつある中川安奈・フリーアナ(本人のInstagramより)
《腰を突き出すトレーニング動画も…》中川安奈アナ、原点回帰の“けしからんインスタ投稿”で復活気配、NHK退社後の活躍のカギを握る“ラテン系のオープンなノリ”
NEWSポストセブン