ハイライトは10Rだ。◎松山(1人)、〇和田竜(3人)。どちらともパドックも返し馬もよく、2頭軸勝負と出たのである。松若の馬は無印だったが、せっかくなのでヒモに含めた。結果は松山2着、和田竜10着、松若8着。ううむ。
「松・竜・松」、ほぼ法則どおりではあったものの、3人総コケも5回あって馬券的にはそれほど芳しくなかった。ちなみに松山の△1着は9頭立て。法則どおりに他の2人の馬を外せた点はよかった。3連複、たいした配当ではなかったけど。
それにしても松山の働きぶりはどうだ。その土日だけでも23鞍。過剰労働案件、「ブラック騎乗」であろうか。しかも勤務態度実直。決着が見えたような直線の追走でもしっかり追っている。12月27日終了時点で騎乗数918回は1位。2位は907回の幸(年間最多騎乗1081回の記録保持者)、3位は和田竜(846回)。精勤印、◎である。
【プロフィール】
須藤靖貴(すどう・やすたか)/1999年、小説新潮長編新人賞を受賞して作家デビュー。調教助手を主人公にした『リボンステークス』の他、アメリカンフットボール、相撲、マラソンなど主にスポーツ小説を中心に発表してきた。「JRA重賞年鑑」にも毎年執筆。
※週刊ポスト2021年1月29日号