萩本欽一が香取慎吾の天性の才能を絶賛
10年前、東日本大震災の直後、ジャニーズ事務所が「Marching J」というチャリティーイベントを行った際、飯島氏がいわゆるファンの“はがし”を見事にやっているのを見て驚いたことがある。、ファンの中には飯島氏の姿を見つけて号泣する女性もいたのだが、彼女の話をちゃんと聞いてあげていた。それを稲垣に話したときのこと。彼は「あの人、そういうの好きだよ、」と微笑んだ。思えば、その微笑みこそ、草なぎが「飯島さんが持ってきた話なんだよね」と言ったときと同じものだった。稲垣は飯島氏の人柄や、見えないところでどれほど心配りをしているのかをちゃんとわかっていた。彼らと飯島氏の信頼関係は、長きにわたって培われてきたものなのである。
彼らにまつわる“いいニュース”も後を絶たない。草なぎは『ミッドナイトスワン』の演技が高く評価され、主演男優として複数の映画祭で名前が挙がっている。映画祭と言えば、稲垣と二階堂ふみのW主演の映画『ばるぼら』は、イタリアの『ファンタ・フェスティバル』で最優秀作品賞を受賞。香取主演の『誰かが、見ている』(Amazon Prime Video)配信のタイミングでは、萩本欽一をはじめとする大物が彼の天性の才能を絶賛している。
さて、私が飯島氏と初めて仕事で会ったのは、稲垣がMCに名を連ねていた『WIN』(日本テレビ系)で、飯島氏も私も40歳前の頃だった。スタジオ隅のモニターを共に囲んでいたとき、「こういう番組に女性の(放送)作家さんが居てくださるのは、すごくいいわよね」と言ってくれたことは、私が長年仕事を続ける大きな原動力になった。
同時期、SMAPのあるメンバーに女性誌でインタビューをした際、私が持参した差し入れを「ありがとうございます」とすぐに開封し、スタッフに配っていたのも飯島氏。編集者やカメラマンからのリクエストを休憩中のメンバーの前でひざまずいて説明をしていたのも飯島氏だったことに、私は心から驚いた。ここまで担当アーティストへのリスペクトと気遣いをする人なのだ…と…。
さらに飯島氏は「私、女性が出世するの大好き」と言い、懇意にしている女性記者の昇進祝いを開いてくれるような人でもある。だからだろう、飯島氏の周りには、常にキチンとしていてカッコイイ女性スタッフがたくさん居る。
こうした人柄と、稲垣、草なぎ、香取、三者三様の持ち味に新たな輝きを加え、「俳優」として「アーティスト」として見事に育て上げただけでなく、彼らが夢見た個展やソロコンサート、飲食店やアパレルのプロデュースなどをカタチにする傍らに居たのも飯島三智氏。女性が憧れ、女性が惚れる、本当にカッコイイ女性なのである。