●RPA技術者
かつて工場のオートメーション化(自動化)が進み大量生産できるようになったことで、人々の物質的な豊かさは格段に上昇した。一方、近年ではホワイトカラー系業務の自動化も進んできている。その代表格と言えるのがRPAだ。
RPAとはRobotic Process Automationの略で、パソコンの中で行われる業務の自動化を意味する。インターネットで検索したデータをExcelなどに張り付けるような業務は、その法則性をパソコン内の“ロボット”に覚えこませることで、24時間、手早く、ミスなく、こなすことができる。
これまで手作業で行ってきた業務をRPAに置き換えることで奪われてしまう雇用もあるが、一方でRPA周りの技術者の需要は増えている。生産性向上や人手不足の解消といった背景に加え、コロナ禍による出勤自粛などが需要を加速させる要因となった。
業務フローの可視化やRPAに記憶させるシナリオの作成、導入後の運用・保守などがRPA技術者の役割になる。新しい職種だけに、未経験から教育研修を受けて就業する仕組みが整っている企業もある。正社員求人も多く、給与条件は年収400万円以上のものが少なくない。