“無理やり在宅”から定着で広がる仕事
IT技術者や介護職員、家事代行などコロナ前から需要が高まっていた職種もある。そして、まだ大きな波を起こすには至っていないものの、コロナ禍を機に徐々に需要が増えたり、新しい需要が生まれる可能性が芽生えつつある仕事も出てきている。そこで、コロナ禍だからこそという観点から3つの仕事を紹介したい。
●在宅テレホンオペレーター
一度目の緊急事態宣言発出時に、在宅勤務者が一気に増えた。しかしながら、二度目の緊急事態宣言では一度目に比べて在宅勤務者が減少したと言われている。在宅勤務できる体制が構築できていない中で行われた“無理やり在宅”が多かったことが原因の一つだ。
一方、在宅勤務できる体制が構築できると、緊急事態宣言のような政府要請の有無にかかわらず、働き方の選択肢の一つとして定着するようになる。テレホンオペレーターなどは、継続して在宅勤務しやすい業務の一つだ。
アポイント取得や電話営業といった発信業務、カスタマーサポートのような受電主体の業務など内容や給与形態も様々だが、首都圏であれば時給で1800円とか2000円を超えるような求人もある。
勤務先から電話が貸し出されるような場合もあるが、今はCTIなどのシステムを使ってパソコンと電話回線をつなぐケースが増えてきている。並行してZoomやチャットなどを使用することもあるため、自宅にインターネット環境が整っている人がスムーズに業務に入ることができる。
在宅勤務しやすい仕事は地方にいても全国から仕事を受けることが可能だ。在宅テレホンオペレーターのような仕事が増えると、今まで居住区域近辺では見ることのなかった求人に応募できるようになる可能性が広がる。