スーパーの袋を下げている中居(写真は昨年5月)
基金には2月16日現在、約3億8000万円の支援金が集まり、ドクターカーやPCR検査用資材の整備、医療従事者の移動タクシー代、こども食堂への支援、里親家庭内での感染予防支援などに活用されている。そのほかにも中居はコロナ対策関連の支援金を送っている。
たとえば、「東京コロナ医療支援基金」には1000万円を寄付。個人事務所「のんびりなかい」名義で東京都医師会に食料を寄付したほか、医療従事者へ高級焼肉弁当の差し入れを何度も行った。
現在はともに活動する機会がない中居と香取だが、SMAPメンバーとして一緒に歩んだ日々の中で、チャリティーに対する考え方を深く共有してきた。
「10年前の東日本大震災では、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で毎回、放送終了前に視聴者からの支援金を募っていました。2016年の熊本地震の際は、2人で被災地に出向き、炊き出しを行った。2人とも派手に取り上げられるのは好まず、お忍びで行っていました」(テレビ局関係者)
2人が寄付に尽力するのには、深いわけがある。中居の場合は、亡き父の教えだ。
「中居さんのお父さんは、『求めるな、与えよ』の精神の人でした。仕事でもプライベートでも、個人的な評価や見返りを求めず、自分以外の誰かのために尽くす。その姿を見て育った中居さんにとって、困っている人を支援するのはごく自然なことなのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
香取は、その中居の背中を見て感化された部分が大きいという。
「香取さんは、SMAP時代から、チャリティー活動に力を入れている中居さんを見て、『自分もそうありたい』と感じていたそうです。香取さんが慈善事業を積極的に行うのも、尊敬する“兄貴”の思いを継承したいという気持ちがあったのでしょう。
2人とも今回の受章について淡々としているそうです。本人たちは特別なことをしているつもりがなく、当然のことだと思っています。これからも変わらず、活動を続けていくそうです」(前出・芸能関係者)
※女性セブン2021年3月4日号