「日本一、感じのいいタワマン」
また、新築マンションの広告表現はよく「ポエム」などと揶揄される。
3、4年前に東京の城南地区で販売されていたタワーマンションのキャッチコピーにこういうのがあった。
「日本一、感じのいいタワマンへ」
最初に見たときには、ずっこけそうになった。売り主は日本の不動産業界を代表する財閥系最大手企業の一社。そんな会社が、まじめにこんなキャッチコピーを打ち出したのだ。
その物件が「日本一、感じのいいタワマン」だとしたら、この国にはそれ以外の「感じがよくないタワマン」が無数にあることになる。それまでに世に出たタワマンはすべて、同じ売り主が開発したものも含めてその物件よりも「感じがよくない」ということなのだろうか。
新築マンションのデベロッパーたちの広告に関する感覚は、どこかズレているとしか思えない。