2013年11月に岩手を訪れた際には、見送りに集まった人々とお話しされるため、車に乗り込まれる前に砂利道へと降りて行かれたこともあった。
「当初の予定を20分ほど遅らせ、その場で被災者に声をかけられていました。咄嗟の機転で本来ご予定になかったことをされ、少しでも多くの被災者との対話を実現されたのだと思います」(皇室記者)
同年に両陛下は、教育復興プログラム「OECD東北スクール」の発表会に出席され、翌々年の2015年2月には、スクールの生徒たちを東宮御所(当時)に招いて取り組みの報告も受けられた。スクールの立ち上げから支援をしている福島大学学長の三浦浩喜さんは、当時の印象をこう語る。
「雅子さまは子供たちに“元気になってね”と声をかけられるだけでなく、“今回の経験を今後の進路にどう生かしますか”と生徒たちに質問されていました。ただ励ますだけでなく、もっと先の将来を考えてくださったように感じます」
2013年9月にはNPO法人「郡山ペップ子育てネットワーク」が運営する屋内遊戯施設を両陛下で訪問された。
「遊具で遊んでいた子供たちに声をかけてくださり、“よく遊びに来るの”“いつもどんな遊びをしているの”と、とてもフランクにお話しされていたのを覚えています。それまで遠い世界の存在に感じていたのですが、お話しさせていただくととてもお優しく教養高い、人間的に心惹かれる方だと実感いたしました」(理事長の菊池信太郎さん)
※女性セブン2021年3月25日号