芸能

声優のドラマ進出が続々 声のプロの“生身の演技”が光る理由

全4回、金曜深夜に放送中(番組公式ホームページより)

全4回、金曜深夜に放送中(番組公式ホームページより)

 キャストの大半を声優が務めていることで話題のテレビドラマ『声優探偵』(テレビ東京系)。声を生業とする声優と全身を使って演技する俳優は、一見するとまったく違った要素が必要な職業のようにも思える。それでも、声優の生身の演技が注目されるケースはどんどん増えている。

『声優探偵』は、声優を引退して探偵となった主人公が特殊能力を武器に事件を解決していくコメディ・ミステリー。主演を務める沢城千春は、これまで『遊☆戯☆王VRAINS』や『25歳の女子高生』など、数多くのアニメ作品で声優として活躍してきたことでも知られる。

“新感覚ボイスミステリー”というキャッチコピーに見られるように、物語のテーマ自体が声優を中心とした作品だが、加えて各話ごとに著名な声優がゲストとして出演。3月5日に放送された第1回では、人気アニメ『黒子のバスケ』の主要人物・火神大我役でも知られる声優の小野友樹が本人役として登場した。

 もちろん声優が俳優として活躍すること自体は珍しい試みではない。直近では大ヒットアニメ『鬼滅の刃』で主人公・竈門炭治郎役を演じた人気声優の花江夏樹が、テレビドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)に俳優として出演したことも話題を呼んだ。

 これまでにも、国民的アニメ『それいけ!アンパンマン』の主人公・アンパンマン役の声優としても知られる戸田恵子や、ディズニー・アニメや洋画の吹き替えなどで活躍している山寺宏一など、人気声優でありながら俳優としても存在感を放っている人物は数多い。

「声優である前に俳優です」

 舞台を中心にアニメについても執筆活動を行うライターの河野桃子氏は、声優が俳優の仕事をすることについて、こう解説する。

「演じることにおいて、声はとても重要な要素です。とくに声優の方は、台詞が聞き取りやすく、声による繊細な心の動きの表現が豊かなので、声の力で視線を引きつけ、物語を伝える技術に長けています」

 さらに河野氏は、本来は俳優の中の一部として声優の仕事があったことに触れつつ、現在でも声優の養成所や専門学校などにおいて俳優としてのレッスンを行うことがあると続ける。

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン