大横綱の結婚式
もう1つ、印象的だったのは、当時ワイドショーのMCを担当していた先輩アナウンサーのこちらのエピソード。幸せの絶頂にあるご夫妻の写真を撮ろうと、“高砂”まで歩み寄り、目線をもらおうと「河野! 河野!」と声をかけた先輩に対して、「やだ~、T子さ~ん(先輩のお名前)。私、もう花田です~~~」と言ったのだとか(笑い)。このエピソードを微笑ましいととるか、ディスりととるかは視聴者しだいだったのですが、私は後者でした(苦笑)。
ほかにも、芸能界では、結婚会見や結婚披露宴の中継時に浮かれすぎたゆえか離婚してしまったカップルは少なくないのですが、気になるのは、福原愛チャン(32才)についての報道です。
この件で、もっとも先行しているのが『女性セブン』であるのは間違いなく、中華街デートの前週、「ポエム別居」との見出しがついた記事を受け、愛チャン夫婦の“心配”を報じた某地方局のニュースの視聴率の毎分グラフは、尋常ではない上がり方をしたと聞きました。視聴者の皆さんは“娘”を心配なさったのでしょうね。
愛チャンの場合、日本と台湾の双方で会見をしたり、度が過ぎるラブラブな新婚生活をSNSやテレビ番組、CMなどで披露していたときから私は心配していたものです。
結婚そのものやお式、著名人の場合は会見も含めて、“披露”することが最大のゴールになってしまうかのような夫婦には、その後の生活の“リアル”とのギャップに「ん?」と思ってしまうケースが多いのかもしれません。
近年、“ナシ婚”も少なくない一般のかたに、このような心配はないと思いますが、著名人の皆さんには、過度なウキウキ禁止令をお出ししますね。どうか、お気をつけください。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2021年3月25日号