ライフ

ヨーグルトの食べすぎは花粉症に逆効果? 腸内環境整えるならキムチ

(写真/GettyImages)

「甘いヨーグルト」は花粉症を悪化させる可能性も?(写真/GettyImages)

 いよいよピークを迎えるスギ花粉。コロナ禍でマスク生活を続けている中でも、花粉症に悩まされる人も多いだろう。

 そもそも花粉症は、花粉という“異物”に、体の免疫系が過剰に働くことで起こる。「腸内環境を整えれば免疫機能が整い、花粉症の症状もやわらぐ」といわれているが、実際のところはどうか。新宿溝口クリニック院長の溝口徹さんが話す。

「腸は免疫に深くかかわるので、腸内環境を整えることが有効なのは間違いありません。しかし、腸にいいからといって、ヨーグルトをたくさん食べすぎるのはNG。腸内の善玉菌を増やすことにはつながりますが、その分、大量の乳糖や乳由来のたんぱく質を摂ることになるため、腸が弱い人には逆効果になる可能性があります」(以下同)

 特に問題なのが、ヨーグルトに含まれる糖分だ。加糖タイプに限らず、乳製品である以上、乳糖が含まれている。

「糖類を摂ると血糖値が上がります。血糖値が変動するときは、副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されます。これは重度の花粉症患者に使われる薬にも含まれ、炎症を抑える作用があります。

 ところが、糖分を過剰に摂取すると、副腎が疲労し、うまくコルチゾールを分泌できなくなる。それにより、炎症が長引いてしまうのです」

 血糖値だけでなく、「甘み」そのものにも問題がある。甘みを感じると、本来口の中で分泌される「抗菌たんぱく」という物質が出にくくなり、細菌やウイルスに感染しやすくなるという。つまり、甘いヨーグルトを過信して食べ続けていると、花粉症が悪化するだけでなく、ほかの病気にもかかりやすくなる恐れがあるのだ。

「腸内環境を改善したいなら、植物性の乳酸菌が豊富なキムチや野沢菜、納豆などの発酵食品がいいでしょう」

※女性セブン2021年3月25日号

関連記事

トピックス

女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
〈一緒に働いている男性スタッフは彼氏?〉下北沢の古着店社長・あいりさん(20)が明かした『ザ・ノンフィクション』の“困った反響”《SNSのルックス売りは「なんか嫌」》
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
《“手術中に亡くなるかも”から10年》79歳になった大木凡人さん 映画にも悪役で出演「求められるのは嬉しいこと」芸歴50年超の現役司会者の現在
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン