この日はモノトーンのスタイル

この日はモノトーンのスタイル(写真は2019年6月)

 新しい場での活躍には、新しいパートナーが必要だ。大手の事務所から独立したのであれば、尚更だろう。そんな当たり前に感じられることも、長い時間、苦楽をともにしてきたという自負がある家族からすると、面白くない横槍に感じられたのかもしれない。

「最近、山下さんの大きな仕事がドタキャンされることが続いているんです。実は山下さんは、ある雑誌のグラビアに登場することが決まっていました。掲載されたら誰もが『おお!』と思うような、かなり話題性のある雑誌です。グラビアの撮影日のほか、ロングインタビューや仕事密着の話も決まっていた大型案件だったのですが、直前になって山下さん側から『今回の話はなかったことに』と連絡が入ったのです」(出版関係者)

 突然の撮影キャンセルは、大勢の関係者に影響を与えてしまう。

「『家族からその仕事はやめた方がいいとストップをかけられた』というのが理由だったようです」(前出・出版関係者)

2つの個人事務所

 独立後の山下には、さまざまな人のサポートがあり、仕事の案件も舞い込んできていたという。

「山下さんは独立後を見据えていたのか、数年前から多方面に人脈を広げていました。そんな彼を思い、仕事を紹介しようとしてくれたり、スポンサードの話や投資案件を持ってくる人もいたそうです。彼は律儀に一つひとつの話に耳を傾け、前のめりの姿勢を見せるんです。気さくに連絡先交換にも応じ、こまめに連絡も取り合える。しかし、いざ具体的に仕事の話を進めようとすると、頓挫するそうなんです。その理由は家族の反対のようです」(前出・広告代理店関係者)

 山下のために奔走していた関係者は唖然として立ち尽くすばかりだったという。家族愛を大事にするがあまり、周囲の支えや善意を踏みにじる格好になってしまっている山下。周りの心配、さらには失望感が募っていく。それらをよそに、実母と妹は、独立後の山下を管理するかのように常に近くに寄り添った。

 ジャニーズからの独立後の昨年末、山下自身が代表を務める会社が新たに2つ設立されている。両方の会社の監査役には山下の母親が名を連ねている。

「そのこと自体は別に構わないのですが、山下さんに新しい仕事の話を提案し、本人が乗り気になっても、必ずその会社が介入してくるようになってしまった。そして、お母さんが『周りの人たちが息子をだましてお金を稼ごうとしているのでは』と疑心暗鬼になり、壁を作ってしまっているのです。独立した有名人に、いろんな人が声を掛けてくるのは確かに事実。ただ、善意の人まで排除するのは……。

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