国内

愛子さま、成人のティアラはなし 「コロナ禍だから」と異例の決断

(時事通信フォト)

今年12月に成人を迎えられる(2019年12月、東京・千代田区=時事通信フォト)

 3月26日に開催された「歌会始の儀」で、天皇皇后両陛下はそれぞれ、

《人々の願ひと努力が実を結び平らけき世の到るを祈る》(天皇陛下)
《感染の収まりゆくをひた願ひ出で立つ園に梅の実あをし》(皇后陛下)

 という歌を詠まれた。いずれもコロナが国民を襲う厳しい現状に心を寄せられ、事態の収束を願われることが強く感じられる。そんな両陛下の、コロナ禍に対する強いご覚悟が感じられる異例の出来事があった。愛子さまの「ティアラ」についてだ。

 明治時代に洋装化の一環で明治天皇の皇后である昭憲皇太后のティアラが作られて以来、女性成人皇族の正装にはティアラが取り入れられてきた。

「ところが、3月26日に成立した宮内庁の2021年度予算には、愛子さまのティアラの費用が盛り込まれなかったのです」(皇室記者)

 女性皇族はこれまで、成人のタイミングでティアラを新調してきた。その製作費は、皇室活動に伴う公的経費である「宮廷費」から捻出されることが多い。

「眞子さまのときは『銀座・和光』が2856万円で製作しました。佳子さまのものは、“デザインを重視したい”と、初めて一般の製作業者からデザインの公募が行われました。2893万円で落札したのが、宝飾品大手『ミキモト』の提案したもの。当時、佳子さまのご確認の上で選ばれたのではないかといわれました」(皇室ジャーナリスト)

 結婚により降嫁した高円宮家の次女・千家典子さんと三女の守谷絢子さんのティアラも、成人に際してそれぞれ約1500万円で新調された。その一方、「宮廷費」を使わず“自費”でティアラを製作したのが、黒田清子さんだ。

「清子さんの成人時には『内廷費』が使われました。内廷費とは両陛下と愛子さま、上皇ご夫妻の日常の費用などに充てられるもので、公的経費ではありません。清子さんのティアラの費用は、上皇ご夫妻が内廷費の中から捻出されました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 内廷費で製作されたティアラは私物扱いとなるが、宮廷費で製作されたティアラは国有財産であり、宮内庁によって管理されている。そのため、結婚で皇室を離れる際は国に返却しなければならない。

 愛子さまは、他の皇族方が使われていたティアラを引き継がれる可能性もある。実際に、リメークを重ねながら代々受け継がれているティアラもあるという。

「美智子さまご成婚の際には、香淳皇后のティアラがリメークされ、受け継がれました。そのティアラは雅子さまが結婚された際にも受け継がれました。さらに、2019年5月には御代がわりの儀式『即位後朝見の儀』で “皇太子妃待遇”である皇嗣妃の紀子さまに継承されたのです」(宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二。9ヶ月ぶりにメディアに口を開いた
【休養前よりも太ってしまった】元ジャンポケ斉藤慎二を独占直撃「自分と関わるとマイナスになる…」「休みが長かった」など本音を吐露
NEWSポストセブン
約40年、地元で愛された店がラーメンをやめる(写真提供/イメージマート)
《SNS投稿やグルメサイトの弊害》あっという間に人気飲食店になったことを嘆く店の人たち 問い合わせが殺到した中華料理店は電話を撤去、行列ができたラーメン店は閉店を決めた 
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《TOKIO解散後の生活》国分太一「後輩と割り勘」「レシート一枚から保管」の節約志向 活動休止後も安泰の“5億円豪邸”
NEWSポストセブン
大谷翔平の新投球スタイルを分析(Getty Images)
《二刀流復活》進化する“投手・大谷翔平” 「ノーワインドアップ」と「シンカーボーラーへの移行」の新スタイルを分析
週刊ポスト
中山美穂さんをスカウトした所属事務所「ビッグアップル」創設社長の山中則男氏が思いを綴る
《中山美穂さん14歳時の「スケジュール帳」を発見》“芸能界の父”が激白 一夜にしてトップアイドルとなった「1985年の手帳」に直筆で記された家族メモ
NEWSポストセブン
結婚式は6月26日に始まり3日間行われた(時事通信フォト)
《総額72億円》Amazon創始者ジェフ・ベゾス氏の豪華結婚式、開催地ベネチア住人は「億万長者の遊び場に…」と反発も「朝食17万円、プライベートジェット100機貸し切り」で市長は歓迎
NEWSポストセブン
藤川監督(左)の直訴を金田氏(右)が存命であればどう評したか
阪神・藤川球児監督の「練習着にハーフパンツ着用」直訴で思い出される400勝投手・金田正一さんの言葉「大投手になりたければふくらはぎを冷やしたらアカン」
NEWSポストセブン
「札幌のギャグ男」公式インスタグラムより
《特別支援学級編入を決断した当事者の声》「小3の知能で止まっている」と宣告された中学1年生が抱えた“複雑な思い”「母さんを楽にしてやれるって思ったんだ」
NEWSポストセブン
STARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを退任することがわかった井ノ原快彦
《STARTO社取締役を退任》井ノ原快彦、国分太一の“コンプラ違反”に悲しみ…ジャニー喜多川氏の「家族葬」では一緒に司会
NEWSポストセブン
仲睦まじげにラブホテルへ入っていく鹿田松男・大阪府議(左)と女性
石破“側近”大阪府連幹部の府議、本会議前に“軽自動車で45分ラブホ不倫” 直撃には「知らん」「僕と違う」の一点張り
週刊ポスト
国民民主党から公認を取り消された山尾志桜里氏の去就が注目されている(時事通信フォト)
「国政に再挑戦する意志に変わりはございません」山尾志桜里氏が国民民主と“怒りの完全決別”《榛葉幹事長からの政策顧問就任打診は「お断り申し上げました」》
NEWSポストセブン
中居正広氏と被害女性の関係性を理解するうえで重大な“証拠”を独占入手
【スクープ入手】中居正広氏と被害女性との“事案後のメール”公開 中居氏の「嫌な思いをさせちゃったね。ごめんなさい」の返事が明らかに
週刊ポスト