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時代が遷っても変わらない、小学生の本質と「ランドセル」への思い

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ランドセルリメイク工房「rural」にはさまざまな理由からリメイクを依頼する人が絶えない(写真/rural提供)

 高齢化が進む日本社会。年々子供の数は減っているが、一方で子育てへの熱は高まる傾向にあるという。最近では、両親だけでなく両方の祖父母が子育てに参加するケースも増加。子供や孫のために使うお金が、増えているというのだ。

 そんな“小学生マーケット”のなかで、常に盛り上がりを見せるのが、ランドセルだ。

 男の子は黒、女の子は赤の既製品を買うという選択肢のみだったのは、いまや昔。少子化で売り上げそのものは31年連続で減少しているが、一方で一人ひとりのこだわりが強くなり、カラフルな人気モデルやブランドものは早々に売り切れる。入手困難な逸品を手に入れるには小学校入学の1年以上前からカタログを取り寄せ、「ラン活」を進める必要がある。

 長男が今年小学校1年生になる『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などへの出演でおなじみの弁護士・大渕愛子さんが振り返る。

「コロナ禍で緊急事態宣言も出ていたため、いろいろな店舗を回って探すのは諦め、1つの商業施設に絞って見に行きました。迷い始めたらキリがないので一発勝負で息子に選ばせた。そのときに気をつけたのはただ1つ、息子の意見を尊重し、私は口出ししないということでした」

 少子化の1つの理由は子供の数が減るに伴って、親の共働き社会による晩婚化だ。教育研究家の妹尾昌俊さんはこう言う。

「昭和の時代はサラリーマンの父親は仕事が忙しく、教育熱心な専業主婦の母親がPTAや授業参観に参加するケースが多かった。しかし段々と共働きが増えて、育児休業を取る父親も珍しくなくなりました。伴い、PTAの役割も簡素化し以前は定番だった『ベルマーク集め』などを見直す動きもあると聞きます」(妹尾さん)

 この波は芸能界にも押し寄せ、安めぐみ(39才)との間に誕生した娘が今春小学校入学を迎える東貴博(51才)も朝食や娘のお弁当作りを担当しているとテレビ番組で語っていた。

 過去のインタビューでも東は「うちは共働きで家事や育児の分担ははっきりとは決めていなくて、家にいてできる方がやってきた。ぼくが家にいるときは、洗濯も料理も洗い物もします」と発言。今後このような家庭が増えることが予想される。

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