《猫の社会性というものがあって、1匹だけだとどうしてもわがままというか、勝手すぎるところがありまして(笑い)。もちろん1匹だけでもそうじゃない子もいるんだけど、うちのオレちゃんはわりと勝手なところがあったので、これはやっぱりもう1匹いた方がいいんじゃないかなということで、保護猫を扱うショップでトラちゃんを引き取ってきたんですよ》
トラちゃんの本名は“レスポール”。福山のお気に入りの、虎柄のギターのブランド名だ。ただ、呼ぶには長すぎるのでトラちゃんに落ち着いたという。
《トラちゃんは、すごく人懐っこくて、会った瞬間からすぐ抱っこできて。(中略)でもオレちゃんは全然抱っこさせてくれないんですよ》
そうすねる福山の声は、もうデレデレ。対照的な性格の保護猫との暮らしが3年目に突入するという福山は、すっかり猫たちの虜になっているようだ。あふれる猫への愛は、人知れず、楽曲にまで表れていた。
「2018年の冬ドラマ『生田家の朝』(日本テレビ系)の主題歌『いってらっしゃい』では、イントロや間奏で猫の鳴き声が聞こえます。その声は、オレちゃんの声なんです。ドラマが放送されていた頃はまだ保護猫の存在を公表する予定はありませんでした。なので、“ミゾ”という偽名で参加していました。その名前は、オレちゃんの出身地が溝(ミゾ)だからというのが由来なんです」(番組関係者)
“猫”山雅治に名前を変えた
密かに自身の楽曲にまで登場させるくらいの愛猫家の福山。なぜ、保護猫を引き取るに至ったのだろうか。福山を知る芸能関係者はこのように推察する。
「福山さんが猫を飼い始めた約3年前といえば、妻の吹石一恵さん(38才)との間に生まれたお子さんの子育て真っ最中の頃。これから大きくなっていくお子さんに、命の大切さを教えるという意味もあったのではないでしょうか」
また、ファンの間では犬派として知られていた福山が実は猫も好きだった理由も、ラジオで明かされていた。
《小学校から高校くらいまで、もともと(犬と猫)どっちも飼っていました。(犬好きは)どっちかと言えばという話なだけで、どっちも好きです》
動物好きの福山だが、保護猫を飼い始めたもう1つの理由に、昨今、彼が死生観を見つめ直している、という点も関係しているのかもしれない。