「昨年、リリースしたアルバムのタイトルは『AKIRA(アキラ)』。これは17才のときに50代前半で亡くなった彼の父親の名前です。このアルバムで福山さんは『死生観を描きたい』と語っています。自分が亡くなったお父さんと近い年齢になり、『父ちゃんが生きていたら自分の生き方をどう思うのか』と自問自答する日々だといいます」(レコード会社関係者)
保護猫を飼うことも、命や死生観といったものと向き合う行為なのかもしれない。さらに、故郷・長崎県のPR企画に、福山は猫と一緒に参加している。
「クリエイティブプロデューサーとして福山さんが参加してくださっています。長崎は人口減少数が2年連続でワースト1位になるなど、大きな課題を抱えている。さらに“猫の街”として知られる長崎ですが、殺処分が後を絶たず、全国でも処分数はワースト1位だったことも。問題山積なんです」(長崎県関係者)
人口減少と殺処分という大問題を解決するために、“猫の手”も借りたい状況の中、白羽の矢が立ったのが、その猫たちと、福山だった。
「プロジェクトの第1弾として、3月にはPR動画が公開されました。そこには、長崎の各地で暮らす地域猫(住民と共生している、特定の飼い主がいない猫)と保護猫が出演しています。福山さんらが猫たちの声を担当していて、福山さんは、“茶白”と呼ばれる猫の声で、“猫”山雅治と名前を変えて出ています。この動画は地元や福山さんファンだけでなく、猫好きの間でも話題になっています」(前出・長崎県関係者)
県のPRだけにとどまることはなく、福山はラジオで、動物の保護活動についても熱い思いを語る。
《長崎の猫たちのみならず、可能な限り殺処分ゼロというものをこの日本国が目指していけるような、微力ながら、でも無力じゃない活動ができればなと思っております》
生まれ故郷でも猫と過ごし、命について考えてきた福山が結婚し、子供が生まれた東京でも猫を飼うことは自然なことだったのかもしれない。そして、気になる福山の家族になった猫たちの写真を公開するかも、と予告しているだけにこれからも、福山と2匹の猫から目がは“にゃ”せない。
※女性セブン2021年5月6・13日号