ライフ

食事中もスマホ見続ける40才男性 4才娘が放ったきつい一言で撃沈

aa

渋々息子家族を受け入れたが…(写真はイメージ)

 もはや生活になくてはならない存在となっているスマホ。なかには“スマホ依存”となってしまう人も。まさか自分の中年息子までがスマホ依存になってしまうとは……と衝撃を受けたのがパート勤務の女性Aさんだ(72才)。Aさんが、40才の息子の情けないエピソードを明かす。

 * * *
 4年前に一回り年上の夫が亡くなり、ようやく介護の日々から解放され、自由を謳歌できると思ったのですが……。40才になる息子が、

「ひとりで寂しいだろ? おれたちが一緒に住んでやるよ」

 と、お嫁さんと孫とともにうちに引っ越してきたんです。

 もう二度と人の面倒を見ないで済むと喜んでいたときだったので、息子の提案は有難迷惑。とはいえ、孫娘はかわいかったし、お嫁さんが息子の面倒を見るだろうからいいかと、受け入れてしまったんです。

 しかし、すぐにうまくいかなくなりました。というのも、夕食はなるべく、息子家族と一緒に取るようにしていたのですが、息子は食事中もずっとスマホを見ているんです。子供の教育上よくないので、

「食事のときくらい、スマホを見るのをやめなさい」と注意しても、「これも仕事なんだよ」と言って聞かない。お嫁さんからも、「あの人、昔から食事中はああだったんですか?」と嫌みを言われる始末。

 暗に私の育て方が悪いと言われているみたいでムカつきましたが仕方がない。確かに、末っ子長男だったこともあり、甘やかしたかもしれません。それからは、食事のたびに私が小言を言い、息子がキレる毎日……。しつけのし直しをしているようで、もうウンザリ。

 そんなある日、家族ですき焼きを食べているときに、4才になった孫娘が、「あーちゃんは、お肉が大好き」と、うれしそうに言ったんです。

 すかさずお嫁さんが、「ママもお肉が大好きだけど、あーちゃんのことも大好き」と言いました。

 すると孫娘は、「ばあばも、あーちゃんのことが好きだよね」と、私にも笑顔を向けてくれたのです。

「ばあばも、あーちゃんが大好き」と、孫娘を抱きしめると、すかさず息子まで、「パパもあーちゃんが大好きだぞ」と……。

 すると孫娘の顔から笑顔がスッと消え、「違うでしょ。パパはスマホがいちばん好きなんでしょ」と、言ったのです。私とお嫁さんは大爆笑。ショックを受けた息子の顔は忘れられません。

 それ以来、食事中はスマホを見ないようにしていますが、孫娘のパパ嫌いは、変わっていないみたいです。「三つ子の魂百まで」とはよくいったもので、幼い頃の親の態度って大切なんですよね。自戒も込めて改めて思いました。

取材・文/前川亜紀

※女性セブン2021年6月3日号

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン