国内

『ムー』編集長「すでに日本政府もUFO調査を始めている」

日米は「UFO調査」で連携(昨年8月のレイモンド米宇宙軍作戦部長と河野太郎・防衛相会談=時事)

日米は「UFO調査」で連携(昨年8月のレイモンド米宇宙軍作戦部長と河野太郎・防衛相会談=時事)

 米国防総省(ペンタゴン)が昨年4月に「未確認飛行物体」(米海軍撮影)の映像を公開したのに続き、今年5月16日には同省UFO研究プロジェクトの元トップ、ルイス・エリゾンド氏が「UFOは実在する」と明言。米政府は6月にも報告書を議会に提出する予定だという。

 このニュースに「ついにここまで来た、という感じです」と感慨深げに話すのは、1979年創刊の老舗オカルト誌『ムー』(ワン・パブリッシング刊)の三上丈晴・編集長だ。ペンタゴンが撮影したというこの未確認飛行物体の正体は何なのか。三上編集長が検証する。

 * * *
 米軍ではトランプ前大統領政権時、宇宙空間の安全保障を確保するための部隊である「宇宙軍」が設置されました(2019年12月)。それとほぼ同時に、「UAPTF」(未確認航空現象タスクフォース)というUFOの探査や分析にあたる特別調査機関も新設されています。

 これらの組織の体制化は、準備期間も長かったはずです。そうした流れのなかで、昨年の国防総省による映像の公開や元当局者の証言、来月のUFOに関する報告書の議会提出などがなされたのでしょう。米国は今後もどんどん情報を出してくると思います。

 ただ、誤解されがちですが、米国は正確には「UFOが実在する」とは発言していません。もともと「UFO」という言葉はエドワード・ルッペルト大尉という米国空軍の軍人が作った「軍事用語」で、単に“正体不明の飛行物体”だけを指しているわけではありません。ペンタゴンは一連の発表で「UFO」という言葉は使わず、一貫して「UAP」という言葉を使っています。UAPとは「未確認航空(空中)現象」のこと。物体ではなく現象だというわけです。

 これは早稲田大学の大槻義彦・名誉教授が提唱した「火の玉=プラズマ説」のように、UFOの正体も「プラズマ」(電離気体のこと。固体・液体・気体に次ぐ物質の第4の状態)の可能性があるということを暗に示しています。ペンタゴンが昨年公開した3 本の映像を見ると、その飛び方や速度などから、明らかに普通の物体ではありませんからね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト