国内

「余命数週間」と告げられたがんステージIVのママ 1才になる娘への言葉

出産も卵巣摘出手術も

間もなく娘は1歳を迎える(写真提供/和さん)

 21才でステージIVのがん宣告を受けた。23才で出産。この5月末には、「余命数週間」と告げられた。それでも彼女は「娘にさみしい思いはさせない。一緒に生きて成長を見守る」と、もうすぐ1才の誕生日を迎える娘との未来を見据えている──。

「今日、やっと退院できました。とはいえ体調はよくなったわけではなくて、いまも39℃の熱があります。麻薬系の強い鎮痛剤を使っているので、ぼーっとしてる感じが続いていて……。久々に娘に会えたのはものすごくうれしいけれど、かなりしんどいです」

 青森県出身の遠藤和(のどか)さん(24才)は、ステージIVの大腸がんを患い、闘病中だ。『女性セブン』2021年6月10日号で掲載した記事《大腸がんステージIVのママ「10年後のあなたに会いたい」》では、愛娘の成長をなんとしても見届けたいと不屈の気持ちで闘病に臨む彼女の姿を詳報し、大きな反響を呼んだ。編集部には「和さんの生き方に私も励まされています」「絶対に元気になりましょう」といったメッセージが続々と寄せられている。

 和さんは都内の病院に3週間ほど入院し、5月27日に退院。夫の遠藤将一さん(30才)と、約1か月後に1才の誕生日を迎える娘が待つ家に帰ってきた。

「退院前日、担当医から『余命は数週間』と言われました。この2か月くらいは人工肛門や腎ろうの造設手術をしていたので、抗がん剤治療ができていない状態で……。

 そもそも『抗がん剤の効果がなくなってしまったので、これ以上の治療は難しい』と言われている状況です。新しい治療法がなかったら、私、死んじゃうかもって思います。その一方で、新たな治療法を見つけて、うまく私に合えば治るんじゃないかと期待する気持ちも強いです」(和さん)

初めて娘を抱っこ「軽すぎて怖かった」

 高校時代から何度も原因不明の腹痛に襲われていた和さんは、2018年9月、21才のときに大腸がんであることが発覚。その2か月後、「ステージIV」であると宣告を受けた。

「抗がん剤治療で生殖機能が損なわれるおそれがある」と医師に告げられたことから、和さんは2018年10月に卵子を採取、凍結保存していた。

「本当は妊娠率が高いとされる受精卵を保存したかったのですが、当時は結婚していなかったのでかなわず、せめて卵子だけでも保存しておこうと思って。子供を持つ夢をどうしても諦めたくなかったんです」(和さん)

関連記事

トピックス

解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン