『のび太の新恐竜』(てんとう虫コミックスアニメ版)より。(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(てんとう虫コミックスアニメ版)より。(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

『ドラえもん』を描いた藤子・F・不二雄氏は、恐竜が大好きで『ドラえもん』の中でもひみつ道具を使い、何度も恐竜時代に冒険に出かけている。1980年に映画も公開された『大長編ドラえもん』の第1作目は『のび太の恐竜』。フタバスズキリュウの子どもをのび太が育て、白亜紀に送り返す物語。ピー助とのび太の別れに涙した人もいるかもしれない。

 短編の「恐竜の足あと発見」(てんとう虫コミックス第44巻収録)は、足跡化石発見のニュースに興奮したのび太が、ドラえもんと一緒に恐竜時代へ行って足跡をつけさせようとする話。『ドラえもん』には、この他にも数々の恐竜が登場する短編がある。今回のび太の名前が恐竜に命名されたのも、藤子・F・不二雄氏の恐竜への強い思いがあったからだといえるだろう。

「ノビタイ」の想像図。白亜紀前期に生きていたと推測されている。(c)CheungChungTat

「ノビタイ」の想像図。白亜紀前期に生きていたと推測されている。(C)CheungChungTat

 国立科学博物館・副館長の真鍋真氏はこう語る。

「ノビタイは肉食恐竜の足跡なので、のび太くんもきっと喜んでくれるのではないかと思います。足跡からノビタイの姿を想像したり、体の化石を探したくなったりと、今後への夢も広がります。これをきっかけに、子どもたちの中から恐竜や足跡化石の研究者が育ってくれたら嬉しいです」

 ノビタイの足跡化石のレプリカは、日本でも今後「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」で、11月30日からは東京・上野の「国立科学博物館」で公開される予定となっている。レプリカを見ることで、1億2500万年という悠久の時に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

化石から推定された足の想像図。(c)CheungChungTat

化石から推定された足の想像図。(C)CheungChungTat

「恐竜の足あと発見」(てんとう虫コミックス第44巻収録)より。(C)藤子プロ・小学館

てんとう虫コミックス第44巻「恐竜の足あと発見」より。(C)藤子プロ・小学館

のび太は自ら化石発掘に挑戦したことも(C)藤子プロ・小学館

のび太は自ら化石発掘に挑戦したことも(てんとう虫コミックス第10巻「のび太の恐竜」より)(C)藤子プロ・小学館

関連キーワード

関連記事

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン