国内

同い年の紀子さまと小室佳代さん 2人が歩んだバブル崩壊後の重苦しい時代

紀子さまも丙午生まれ(写真/宮内庁提供)

紀子さまも丙午生まれ(写真/宮内庁提供)

「丙午(ひのえうま)に生まれた女は気が強く、男を食い殺す」──日本には古くからそんな言い伝えがある。丙午は合計60種類ある干支の1つで、順番は43番目にあたる。60年に1度だけめぐってくる干支であり、前回は1966年(昭和41年)だった。もともとは中国で生まれた「丙午の年には天災が多い」という伝承が、日本に伝わるうちに形を変えて、江戸時代に「丙午生まれの女は男を食い殺す」という迷信が生まれたとされる。

 そして、1966年の出生数はその前年と翌年に比べて、格段に少ないという事実もある。単なる迷信であるはずなのに、実際に出生数に影響しているのだ。

 この1966年に生まれた女性芸能人は、小泉今日子(55才)、斉藤由貴(54才)、広瀬香美(55才)、三田寛子(55才)、江角マキコ(54才)、国生さゆり(54才)、鈴木保奈美(54才)など。

 さらに、秋篠宮妃紀子さま(54才)と長女の眞子さま(29才)の婚約内定者である小室圭さん(29才)の母・小室佳代さん(54才)も丙午生まれである。

 そんな2人が20代の1991年、ソ連が崩壊するとともに日本のバブル経済も崩壊が加速していく。1966年生まれの漫画家の西炯子さん(54才)はこう振り返る。

「バブルが弾けると、男性が以前のように女性にお金を使えなくなり、女性の装いがどんどん地味になりました。経済が落ち込むと割を食うのは女性と子供ですよね……。社会が貧しくなったことを肌で感じました」(西さん)

 この年、紀子さまは長女の眞子さまを出産される。

「命名されたのは秋篠宮さまでした。眞子さまの『眞』の字には“自然のまま、ありのまま”という意味がこめられました」(皇室記者)

 眞子さまのご生誕からさかのぼること2週間余り、10月5日に生まれたのが、小室さんだ。紀子さまの出産に向けて国民の祝福ムードが高まるなかで小室さんは産声を上げたのだった。

 佳代さんももちろん、親近感をこめて、紀子さまのご出産の報道を見つめていた1人だろう。

 バブルが崩壊した日本は、この頃から暗い影に覆われるようになる。ここからが紀子さまと佳代さんの子育ての時代である。

 1995年に阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件が発生し、1997年には神戸で連続児童殺傷事件が起きた。

 陰惨な事件の発生とともに、一般の人の経済状況も苦しくなっていった。相模女子大学大学院特任教授でジャーナリストの白河桃子さんはこう言う。

「バブル後にやってきた就職氷河期では、前の時代から打って変わったように、新卒の男性すら正社員での就職が難しくなり、育児後の女性の再雇用はなおさら厳しくなりました。バブル後の『失われた10年』で経済は疲弊し、日本はますます貧しくなりました」(白河さん)

関連記事

トピックス

前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
新たなスタートを切る大谷翔平(時事通信)
大谷翔平、好調キープで「水原事件」はすでに過去のものに? トラブルまでも“大谷のすごさ”を際立たせるための材料となりつつある現実
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン