特に選挙に関心を持ってほしいのは若い世代だ。2017年10月に行われた前回衆院選の投票率は53.68%だったが、60代72.04%。70代以上60.94%と高齢者の投票率が高い一方、20代33.85%、30代44.75%と若い世代の投票率は低迷した。
「このまま若者の投票率が低いままだと、高齢者を優遇する政策を軸としたシルバーデモクラシーが定着して、社会で中心となって働く若い世代の教育や子育て、就職や雇用などにお金が使われない世の中になってしまいます。若い世代こそ自分の1票には205万円の価値があることを肝に銘じて、ぜひ投票所に足を運んでもらいたいですね」
政治不信が根強い日本の選挙は低投票率が定着してしまっているが、1票あたり205万円という価値を知れば、「大切な1票、必ず投票しましょう」という呼びかけの重みがわかってくるのではないか。
◆取材・文/池田道大(フリーライター)