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テレビ局も五輪に救われた? “アスリート特需”が年内いっぱい続く理由

共に金メダルを手にした阿部きょうだい(撮影/JMPA)

共に金メダルを手にした阿部きょうだい(撮影/JMPA)

 東京五輪が8日、閉幕した。コロナ禍で無観客の開催となったが、多くの日本人メダリストが誕生し、大きな盛り上がりを見せた。早速、メダリスト出演の特別番組が予定されているが、こうした盛り上がりはいつもの五輪後よりも長く続くのではないかと見られている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 開催が危ぶまれながらも日本人選手のメダルラッシュに沸いた東京オリンピックがついに終了。選手の奮闘を称えるとともに、「オリンピックロス」という声もあがりはじめています。

 しかし、競技は終わってもオリンピック特有のお祭りムードは、すぐに終わりません。翌日にさっそく関連番組が放送されるほか、さらにそれは「年内いっぱい続く」「これまでのオリンピック後より盛り上がる」と言われているのです。

その理由はどんなもので、具体的に業界内ではどんな声があがっているのでしょうか。

テレビ界垂涎の若きメダリストたち

 まずは閉会式翌日の9日夜、『ジャンクSPORTS 緊急生放送で東京五輪メダリスト集結!舞台裏を大告白SP』(フジテレビ系)、『くりぃむしちゅーの!レジェンド東京五輪メダリスト大集結!生放送SP』(日本テレビ系)、『NHKスペシャル TOKYO2020私たちの闘い』(NHK)という3つの特番が放送されます。

 また、特番だけでなくレギュラーバラエティへの出演オファーもすでに行われているそうですし、情報番組でも朝・昼・午後の各時間帯に選手は引っ張りだこ。今や国民的な旬の人気者だけに、競技中や舞台裏などのオリンピックを振り返る話だけでなく、経歴やプライベートなどのキャラクターをフィーチャーする企画が考えられているはずです。

 では、そのようなお祭り特需が過去のオリンピック終了後よりも長く、「年内いっぱい続く」と言われている理由は何なのでしょうか。

 第1に挙げられるのは、メダルラッシュによって多くのニュースターが誕生したこと。なかでもテレビマンたちにとって垂涎の的は若きメダリストたちです。

金メダル最年少記録を更新したスケートボード女子ストリートの西矢椛さん(13歳)と銅メダルの中山楓奈さん(16歳)、スケートボード女子パークで金メダルの四十住さくらさん(19歳)と銀メダルの開心那さん(12歳)、2つの金メダルと1つの銀メダルを獲得した体操の橋本大輝さん(20歳)、競泳バタフライで銀メダルの本多灯さん(19歳)、ボクシング女子の入江聖奈さん(20歳)、サーフィン男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノアさん(23歳)、サーフィン女子で銅メダルの都筑有夢路さん(20歳)、スケートボード男子ストリートで初代王者になった堀米雄斗さん(22歳)らは鮮度十分の存在であるとともに、テレビ局が求める若年層の反応も期待できます。

 また、柔道で兄妹金メダリストとなった阿部一二三さん(23歳)と阿部詩さん(21歳)、レスリングで姉妹金メダリストとなった川井梨紗子(26歳)さんと川井友香子さん(23歳)も、家族ならではのエピソードが期待できる貴重な存在。さらに野球、ソフトボール、バスケットボール、卓球、体操、フェンシング、アーチェリーなど、「日本人が好む」と言われる団体戦で結果が出たこともテレビマンたちの心を動かし、芸能人との対決などを含めた企画が考えられていくでしょう。

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