芸能

「本当に楽しい日々でした」千葉真一さんが語っていた野際陽子さんとの結婚生活

千葉真一氏

千葉真一さんの生前の姿に迫る

 その訃報はあまりに突然だった。新型コロナウイルスによる肺炎のため、千葉真一さんが亡くなったのは8月19日のこと。82才だった。千葉さんは7月末にコロナに感染して自宅療養していたが、急激に症状が悪化したことで8月8日に入院。そのまま帰らぬ人となった。

 コロナ禍ゆえ通夜は行われず、死去から一夜明けた20日に故郷の千葉県君津市で家族と一部関係者のみの葬儀が行われ、千葉さんは荼毘に付された。知人はこう語る。

「ついこの間まで元気そのものだったので信じられません。千葉さんが亡くなった日、病院には、次男の眞栄田郷敦くん(21才)や彼の異母姉にあたる長女の真瀬樹里さん(46才)が駆けつけました。遺族は防護服を着て対面できましたが、行っても会えないとわかっているのに仕事関係者ら多くの友人知人が集まった。2015年に離婚した郷敦くんのお母さんも京都から飛んで来たんですよ。

 2回結婚して2回離婚。おカネにもルーズ。皆、千葉さんのよいところも悪いところも知っている人たち。いろいろあったけど身近でかかわった人たち皆から、彼は愛されていました」

 千葉さんは毀誉褒貶の激しい人生を送ってきた。日本体育大学を中退し、東映に入社したのは1959年。アクションができる俳優として期待され、1960年に特撮ヒーロー作品の『新 七色仮面』で主演デビューした。その後は数々のテレビドラマや映画で活躍。大ヒットドラマ『キイハンター』(1968~1973年・TBS系)や、映画『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年)で好演し、俳優としての地位を確立させていく。

 さらに千葉さんは、世界で通用するアクション俳優やスタントマンの育成のため、1970年に「ジャパンアクションクラブ」(JAC)を設立。そこから真田広之(60才)や志穂美悦子(65才)といったアクションスターを輩出した。

家にはほとんど帰らず、借金は数億円に

 日本のアクション俳優の草分けとなった千葉さんだが、私生活ではマスコミを騒がすことも少なくなかった。その最たるものが、2017年に亡くなった女優・野際陽子さん(享年81)との「結婚」と「離婚」だろう。『キイハンター』での共演をきっかけに、千葉さんと野際さんは1973年に結婚した。

「肉体派のアクション俳優と、元NHKアナウンサーでフランス留学経験もある“お嬢様女優”の結婚は世間を騒がせました。当時のマスコミはこのカップルを『美女と野獣』『水と油』などと書き立てました」(ベテラン芸能記者)

 結婚3年目には、長女・樹里が誕生。やんちゃな夫と、それを支える賢妻という“おしどり夫婦”のイメージが定着したが、結婚10年を過ぎた頃から、夫婦生活の歯車がきしみ出した。

「千葉さんはJACや映画プロデュースにのめり込み、家に帰るのは1年のうち3日くらい。その上、事業に失敗して数億円規模の借金を抱えてしまった」(前出・芸能記者)

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン