ビジネス

ランクル300、デリカD:5ほか「今のうちに乗っておきたい」ディーゼル車5選

トヨタ「ランドクルーザー300」

トヨタ「ランドクルーザー300」

 脱炭素社会に向けてクルマの電動化シフトが進む中、ガソリン車とともに将来的に消えゆく運命になりそうなのが、軽油を動力源とするディーゼル車だ。近年はCO2(二酸化炭素)排出量の少ない「クリーンディーゼル車」も登場しているが、そのメリットは広く知られていない。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏が、乗り換えの“ラストチャンス”になるかもしれない優れた現行ディーゼル車5モデルを紹介する。

 * * *
 世界的にすっかり不遇をかこっている感のあるディーゼルエンジン。2015年にフォルクスワーゲンの排出ガス不正が露見したのを機に風当たりが急激に強まったことに、昨今世界で急激に高まりつつある内燃機関廃止、電動化のムーブメントが追い打ちをかけた。

 ディーゼルは排出ガスのコントロールが難しく、浄化装置のコストがかさむ半面、熱効率の点については依然として非常に優れたものを持っているのは確かで、エンジン車の低CO2化にはそれなりに貢献してきた。

 筆者は過去、バッテリー式EV、ストロングハイブリッド、ディーゼル車、マイルドハイブリッドを含むガソリン車と、いろいろなクルマで長距離ドライブを試してきた。ガソリン、軽油の消費量からCO2排出量の実効値を算出したところ、ディーゼル車はストロングハイブリッドにはやや後れを取るものの、ガソリンエンジンに対してはマイルドハイブリッドを含む最新のユニットとの比較でもなお大幅なアドバンテージを有していた。

 そんな特質を持つディーゼルも、各国政府が電動化を絶対原則とするルールを作る流れが加速している中ではガソリンエンジンと同様、もう長くは生きられない可能性が高まってきた。つい最近までドイツ勢を中心に熱効率を大幅に引き上げた次世代ディーゼルの開発競争が繰り広げられていたが、ここに来て計画の中断、中止が相次いでいるようだ。

 だが、今はまだディーゼルを売ったりそれに乗ったりしてはいけないという決まりができているわけではない。ディーゼルシェアが低下したと言われるヨーロッパ市場でも、中大型乗用車分野では依然としてディーゼル比率が高く、多くのモデルが5割以上だ。

 長大な航続距離、安価な燃料代、粘りのある走りを味わえるディーゼル車に乗りたいという人にとっては、ガソリン車以上に今がラストチャンスかもしれない。乗ってみると面白いのではというディーゼル車を5モデル、ピックアップしてみた。

関連記事

トピックス

盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
《TOKIO解散には迷いなし?》松岡昌宏、「男気会見」で隠せなかった本音 唯一違った“足の動き”を見せた質問とは?
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
ディップがプロバスケットボールチーム・さいたまブロンコスのオーナーに就任
気鋭の企業がプロスポーツ「下部」リーグに続々参入のワケ ディップがB3さいたまブロンコスの新オーナーなった理由を冨田英揮社長は「このチームを育てていきたい」と語る
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン