ソーゾーシーは2019年からネタおろし全国ツアーも行なっているが、今回の公演は東京単独の2日連続。この公演に合わせて彼らは、2019年と2020年のツアーを追いかけたドキュメンタリー映画『劇場版 高座から愛を込めて』を同会場で公開、僕は23日に観たが、笑いあり涙ありの“青春映画”の傑作に仕上がっていた。今年も全国ツアーはクラウドファンディングで資金を調達して9月から12月に掛けて行なわれる予定だ。
【プロフィール】
広瀬和生(ひろせ・かずお)/1960年生まれ。東京大学工学部卒。音楽誌『BURRN!』編集長。1970年代からの落語ファンで、ほぼ毎日ナマの高座に接してきた。『21世紀落語史』(光文社新書)『落語は生きている』(ちくま文庫)など著書多数。
※週刊ポスト2021年9月10日号