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リーゼント刑事「見た目で判断されないように人の10倍、20倍仕事した」

暴走族も一目置く刑事になった

暴走族も一目置く刑事になった

 当時の警視庁管内では重大事件が多発しており、秋山氏は、英国人女性ルーシー・ブラックマンさん殺害事件、世田谷一家殺害事件、女子アナ恐喝事件などの捜査にあたった。

 専門的知識を要する大規模事故も捜査。日比谷線脱線事故では保線区長の、日航機駿河湾上空ニアミス事故では機長の取り調べという重大任務をこなし、両者から供述を引き出した。

「出向後3か月で結果を出し信頼を得ると、管理官は私をよく官舎に招き、晩ご飯をごちそうしてくれました。見た目で判断されないよう、私は人の10倍、20倍の仕事をしてきた自負があります。仕事で認めさせ、警察では異端視されるリーゼントスタイルを守るという気持ちも強かった(笑)」

 退職後も現役時代のクセは抜けず、「電車の中でも通り魔が来たらどう排除し、周りの人を助けようかと考える」と笑う。

「刑事は被害者の代理人たれ」を信条に駆け抜けた42年の警察人生。ひとまずピリオドが打たれたが、“生涯リーゼント”を貫く秋山氏の犯罪との闘いはこれからも続く。

【プロフィール】
秋山博康(あきやま・ひろやす)/1960年7月、徳島県生まれ。1979年、徳島県警察採用。交番勤務、機動隊を経て刑事畑を歩む。県警本部長賞、警視総監賞ほか受賞多数。退職後は犯罪コメンテーターとして活動。YouTube「リーゼント刑事・秋山博康チャンネル」が好評。

※週刊ポスト2021年9月17・24日号

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