おじさんが気をつけたい「萌え袖」
しかし、おじさん世代がジーユーの洋服を買うときに気を付けたほうが良いポイントがいくつかあります。
前述のように、ジーユーの現在の服はかなり大きめに作られています。ジャストサイズの商品も中にはありますが、それでもピチピチ時代のLサイズよりも大きいくらいです。
最近ではフィットネスジムに通ったりジョギングしたりと若い頃の体型を維持している人も多いですが、一方で中年太りしてしまったおじさんは、とかく「大は小を兼ねる」とばかりに着用可能サイズよりもさらに大きめを選ぶ傾向が強いように感じられます。
しかし、それは得策ではありません。サイズが大きくなればなるほど既製服の場合は袖丈や股下も長くなります。そのため、袖が長すぎて不格好になることが懸念されます。
袖が長すぎるのは俗に「萌え袖」などと呼ばれ、ともすると「かわいい」「幼い」と見られがちですが、おじさんの風貌とはマッチしにくく、不似合いなだけです。理想は手首で止まること。少し長くても親指の付け根にかかる程度の袖丈の長さを目安にすると良いでしょう。
さらに言うなら、袖幅があまり広い物も選ばないほうが良いでしょう。手が短く見えてしまいます。四肢の長い体型の人はその限りではありませんが、筆者のような体型の人は太すぎない袖幅を選んだほうがまだマシに見えます。
学生時代と体重が変わらなくても、おじさん世代は、体格がガッチリして顔の輪郭がゴツクなりますから、あまりにもルーズサイズ過ぎると、ガッチリした肩幅と厚い胸板のまま、トップスがストンと落ちることになってしまい、余計にゴツク見えます。首が短めの人は最悪の見映えになります。ちなみに筆者も顔が大きく首が短く肩幅が広いので気を付けています。
ですから、過剰に大きい物ではなく、ジャストサイズよりも少しゆとりがある程度、1サイズアップにとどめるくらいの大きさを選ぶのがベストでしょう。
ズボンは短め丈のテイパードシルエットがベスト
今のジーユーがどれほど大きいかというと、メンズの開襟シャツの場合、175cm・75kgの筆者がMサイズでゆとりがあるくらいで、試着をしてみるとSサイズでも十分に着用可能でした。
そして、ズボンですが、ピチピチのスキニーパンツが定番化しているとはいえ、今の流行ではありません。できれば、腰回りと腿に少しゆとりがあり、裾に向かって細くなっているテイパードシルエットが望ましいでしょう。また裾丈は、くるぶしかその2cmほど上の少し短めの丈がすっきりとして見えます。
最近、スニーカーブームや履き心地の楽さで、ナイキやリーボックのゴテゴテしたハイテクスニーカーを履いているおじさんも多いですが、テイパードシルエットで裾丈短めのズボンならハイテクスニーカーとのバランスもとりやすいと思います。