芸能

MEGUMI、活躍の裏に「グラビア後の10年計画」があった

 そんなMEGUMIの転機となった出来事は、2008年にDragon Ashのボーカル・降谷建志と結婚、翌2009年に出産を経験したことのようだ。真実一郎氏が続ける。

「彼女の転機は28歳の時の出産で、その際にママドルとして消費されることを拒否し、映画俳優になろうという活動方針を明確に決めて、10年計画を立てたそうです。彼女は自分でカフェやブランドなど事業をしているので、事業計画を立てる癖がついていたんですね。どんなにオーディションを落ちても腐らずに続けることで、まさに10年近くたって成果が出た、ということなのだと思います。

 漠然とバラドルを続けず、なりたい姿のビジョンを明確にして、そこにむけて長期的に努力するという、まるで起業家のように自分のキャリアに取り組んだのが、彼女の成功要因だと思います」

グラドルのセカンドキャリア、特撮作品でステップアップも

 もちろんMEGUMIだけでなく、小池栄子や佐藤江梨子、近年では吉岡里帆や今田美桜など、グラビアアイドル卒業後に女優として活躍する人物は他にもいる。グラビア評論家の徳重龍徳氏によれば、卒業後に女優として成功するグラビアアイドルには2種類の傾向があるようだ。

「卒業後に女優へとキャリアアップするグラドルには大きく分けて2つあります。まず吉岡里帆や今田美桜などもともと女優志望でグラビアをやっているタイプ。彼女たちのようなタイプは役者の軌道が乗ってから徐々にグラビアからフェードアウトしていきますし、グラビアはやるけれどグラドルと名乗ることは少ないです。“顔で魅せる”タイプですが、美人は大勢いるのが芸能界。うまくいけば主演を張れる人気女優になりますが、競争はかなり厳しいです。

 もう一つは“胸で魅せる”タイプのグラドルの女優への転向。そうしたグラドルは個性がある人が多い。脇役などで主演女優と被らない個性派女優は映画、ドラマで需要があります。小池栄子がこのタイプの筆頭で、MEGUMIや釈由美子、少し前だと酒井若菜、佐藤江梨子もここに入ると思います。うまくはまれば名バイプレイヤーになれますし、そこからさらなるステップアップも期待できる。このタイプでは大原優乃が化けるのではないかと今は期待しています」(徳重氏)

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