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自粛解除後の海外旅行、ヨーロッパが現実的 年末年始のハワイも人気に?

(写真/GettyImages)

イタリアではマスクなしで生活できる(写真はベニス、Ph/GettyImages)

 長かった自粛生活ともようやくオサラバできそうだ。9月30日で新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除された。自由な生活が待っているだけでなく、さらにワクチン接種証明書や陰性証明書を持っていれば、お得になることも多い。そして、海外旅行にも行きやすくなる。

 外務省のホームページによると、ワクチンの接種証明書(ワクチンパスポート)があれば、9月24日時点で世界37の国・地域に行くことができる。

 なかにはイタリアやフランスなどワクチンパスポートがあれば隔離が免除され、現地に着いたらすぐ自由に動ける国もある。別掲の表に、いますぐ隔離なしで行ける25の国・地域のリストを掲載したので参考にしてほしい。

 海外渡航用のワクチンパスポートを入手するには、各自治体が用意する「申請書」に必要事項を記入し、接種会場で貼ったシールなどの「接種済証」やパスポートを、自治体窓口まで郵送または持参すればいい。自治体によって異なるが、早ければ当日、遅くとも数週間で入手できる。

 その上での海外旅行となるが、現時点ではヨーロッパ方面が現実的な選択肢だ。トラベルライターのSHIORIさんは、こう話す。

「バンコク、シンガポール、プーケットなどの海外旅行の検索も増えていますが、アジア圏は押しなべて入国規制が厳しい。一方でヨーロッパはワクチンパスポートがあれば入国できて隔離のない国も多いです」

 オーストラリアのノーザンテリトリー州や、セブ島のあるフィリピンなどでは、ワクチンを接種した旅行者の宿泊費などを割引する制度が始まった。日本のワクチンパスポートはまだ対象外だが、今後はその優待を受けられるようになるかもしれない。

 年末年始といえばハワイ、という人も多いはず。

 アメリカはこれまで外国人に厳しい渡航制限を課しており、日本のワクチンパスポートが認められているのはグアムだけだった。

 しかし11月からは、ワクチン接種の完了や渡航前3日以内の新型コロナウイルス検査での陰性といった条件をクリアすれば外国人も入国できるようになり、入国時の隔離も不要となる見通しだ。

「コロナ禍以前は、年末のハワイ行きチケットを入手するのは至難の業でしたが、今年はまだ海外を敬遠する人も多く、年末のギリギリでもハワイのチケットが取れるかもしれません。個人手配も可能ですが、コロナが再拡大したときのキャンセルの手続きなどを考えると、代理店でのツアーやパッケージ旅行の方が安心です」(SHIORIさん)

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