三浦:小室さんの資質は関係ないんですよね。
山口:そう。米国では自分で選んだこと自体が重要で、その選択が賢いか愚かかは二の次。結婚生活が破綻しても、“だから言ったじゃないか”なんて言うべきじゃないと。
三浦:極端なことを言えば、眞子さまには“不幸になる権利”もあるんですよね。結婚生活がどうなろうが、それが眞子さまの選択よね、というだけの話。
山口:自分で失敗できるって素晴らしいことですよ。今までは失敗する可能性の芽はすべて事前に摘みとられてたんだから。
倉田:そうそう。それにさ、ほんとうに辛くなったらいつでも日本に帰ってくればいいじゃない。って、いつの間にかうまくいかない前提になってるけど、私は全力でお二人の幸せを祈っていますからね(笑)。
三浦:素直に「結婚おめでとうございます」と言える社会になるといいですね。
【プロフィール】
倉田真由美(くらた・まゆみ)/1971年福岡生まれ。漫画家。一橋大学商学部卒。『だめんず・うぉ~か~』(扶桑社)でブレイク。テレビ、ラジオのレギュラー出演も多数。近著に『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず」(小学館)。
山口真由(やまぐち・まゆ)/1983年北海道生まれ。NY州弁護士。東京大学法学部卒。財務省勤務を経て、2009~2015年、弁護士として法律事務所に勤務。現在は信州大学特任教授。近著に『「ふつうの家族」にさようなら』(KADOKAWA)。
三浦瑠麗(みうら・るり)/1980年神奈川県生まれ。国際政治学者。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。株式会社山猫総合研究所代表。近著に『日本の分断 私たちの民主主義の未来について』(文春新書)。
※週刊ポスト2021年10月15・22日号