いつか天気予報と同じように
地道な観測研究の積み重ねで予測精度が向上し、現在はM5.1以上の地震について、「発生場所」「規模」「時期」を予測できるようになった。
実際、昨年5月19日に長野県中部、岐阜県飛騨で発生したM5.4の群発地震について、串田氏は5月15日に「5月19日±2日にM5以上を含む群発地震が長野県中部、岐阜飛騨で起きる」と予測を発表して、完璧に的中させた(別掲のMAP参照)。
現在、串田氏はこうした地震の観測情報を研究支援者に向けてファックスやメールで配信している。
「地震予測は決して夢物語ではなく、十分可能だと思っております。いつの日か天気予報と同じように『地震予報』を実現して、日本の国民のみなさんがいつ来るかわからない地震に怯えることなく、安心して暮らせる社会にしたいです」(同前)
※週刊ポスト2021年10月15・22日号