スポーツ

ドラ1候補「高校BIG3」小園・森木・風間を繋ぐ「イマドキ球児のSNS事情」

プロ注目の「高校BIG3」といってもイマドキの高校生だ(左から森木、小園、風間)

プロ注目の「高校BIG3」もイマドキの高校生だ(左から森木、小園、風間)

「プロ野球ドラフト会議」が10月11日に開催される。今年の高校生の注目株で、競合が予想されるのが市立和歌山の小園健太、高知の森木大智、ノースアジア大明桜の風間球打の「高校BIG3」だ。実はその3人は直接の面識はないものの、「SNS」を通じて頻繁に連絡を取り合っているという。ノンフィクションライターの柳川悠二氏が、ドラフト候補の高校球児たちの“イマドキ”なスマホ事情をレポートする。 

  * * * 

 夏の甲子園決勝が行なわれた数日後、プロ志望届を提出したばかりの小園を訪ねると、「昨日も森木とは電話しました」とこっそり教えてくれた。 

 「森木はトレーニングに対する意識が高い。体幹トレーニングを教えてもらっています」 

  はて、小園と森木はこれまでいったいどこで接点があったのだろうか。 

  小園は今春の選抜で甲子園のマウンドに立ったものの、森木は高知県内のライバル・明徳義塾の牙城を崩せず、聖地の土を一度も踏めなかった。中学時代も小園が硬式、森木は軟式の出身で接点がないはずだ。 

 「森木とは会ったことがありません(笑)。インスタグラムでダイレクトメッセージを送って、LINEを教えてもらいました。(天理の)達孝太も連絡先を知っています。達は自分にない身長(193センチ)を持っている。ちょっとだけ羨ましく思ったりします」 

  これまでトップ選手の交流の場といえば、夏の甲子園後に招集され、国際大会に臨むU−18侍ジャパン(高校日本代表)だった。18歳の球児が長い時間を共にし、将来の夢を語り合う中で、それまで大学や社会人野球に進もうと考えていた球児が一転して、プロ志望届提出を決断することも珍しくない。 

  だが、昨年、今年と新型コロナウイルスの感染拡大によって国際大会が中止となり、招集は見送られている。世代を代表するような球児にとって、高校日本代表に代わる交流の場が、インスタグラムやツイッターなど「SNS」となっているのだ。小園によれば、同じドラ1候補のノースアジア大明桜の風間ともSNSを通じて連絡を取り合っているという。 

 「1年生の頃からずっと、U−18は目指していました。それがなくなったのは残念ですが、いつか日の丸を背負えるように頑張っていきたいです」(小園) 

  また小園と中学時代からバッテリーを組む松川虎生(こう)も今年の高校生を代表する強肩強打の捕手で、ドラフトに自身の将来をゆだねる立場だが、今夏の甲子園の準決勝の夜、ある球児からLINE電話が入ったという。 

 「今日の俺のバッティング、どうやった?」 

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン