ライフ

災害頻発で注目度高まるポータブル電源 1台あれば暮らしの幅も広がる

逸品

JVCのポータブル電源『BN-RB6-C』

 大地震やゲリラ豪雨などが頻発するようになって以来、非常時の電源確保の必要性が見直され、モバイルバッテリーの大型版で、コンセントなどが使用できるポータブル電源に注目が集まっている。そんななか、好評なのがJVCの製品だ。安全性が高く、普段使いもできるポータブル電源をご紹介する。

 ヘッドホンやオーディオ、ドライブレコーダーなどのAV機器を主に取り扱うJVCがポータブル電源事業に参入したのは、2018年7月に西日本を中心に起きた豪雨災害がきっかけだった。取引先の量販店から「豪雨災害を受けた地域で電気が使えず困っている。対処できる商品を作ってほしい」という声を受け、開発に乗り出したのだ。

 同社にポータブル電源の製作歴はなく、市場を見渡すと、安価ではあるが安全面で充分といえない海外製のものが多かった。そこで、「“電気がある安心”を届ける商品を作ろう」と方向性を定め、アメリカのポータブル電源メーカー・Jackery社と手を組み、さらに自社で高い水準で安全性を策定し、開発を進めた。結果、全国の家電量販店にいち早く導入された。

 こうして2019年10月に発売されたのが『BN-RB6-C』だった。続いて今年5月に発売された新モデル『BN-RB62-C』では、安全性はそのままに使いやすさを追求した。

 多くのバッテリーは海外製で、入出力部分には「DC」「AC」「USB」「INPUT」「DISPLAY」などの英字が並んでいるが、使い慣れない人にとってはわかりづらく、非常時にいきなり使用しようとしても扱えない恐れがある。そこで、「DC出力」「AC出力」など端子ごとに囲みを設けるデザインを採用したり、「入力」「ディスプレイ」など平易な言葉に変え、直感的に使用できる工夫をした。

 使い方も直感的だ。【1】あらかじめ充電しておく→【2】使いたい出力のボタンを押す→【3】使う機器のケーブルを接続する の3ステップで気軽に電気を取ることができる。

 本品は約8.5時間でフル充電できるスタンダードモデルで、消費電力500Wまでの機器を使う場合におすすめ。使用時間の目安の一例は次の通りだ。

・スマートフォンの充電回数(要15W)→約35回
・扇風機(要30W)→約17時間
・小型冷蔵庫(要39W)→約13時間
・LEDライト(要12W)→約44時間
・電気毛布(要60W)→約8時間

 本品は屋内でもアウトドアでも、日常でも非日常でも使用できる。ポータブル電源というと防災時に使用するイメージが強いが、そこから一歩進んだ“普段使い”の商品として活用できるのがなんとも頼もしい。また、6.5kgの軽量化が実現したのも、女性にはうれしい。

 バタバタと忙しい朝、同時にいくつもの家電製品を動かしたいとき、ベランダや屋上でバーベキューを楽しみたいとき、庭で電気工具を使いたいとき……ポータブル電源を一台導入するだけで、暮らしの幅が大きく広がりそうだ。

取材・文/須川奈津江

※女性セブン2021年11月4日号

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
2週連続優勝を果たした 竹田麗央(時事通信フォト)
女子ゴルフ 初Vから連続優勝の竹田麗央(21) ダイヤモンド世代でも突出した“飛ぶのに曲がらない力”
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン