防犯

写真を位置情報付きで投稿するのは危険

 さらに、解像度の高くなった写真を解析する“特定班”という人たちもいる。

「若者には知っている人が多いですが、目や車のボディーへの写り込みから、どこで撮った写真かのヒントを探し出し、候補地を絞り、グーグル・ストリートビューを細かくチェックして自宅の場所を特定できます。それが、お金につながる場合は犯人側も真剣なので、何でもない写真からでも個人情報を類推するのです」

 窓からの風景や雷、虹、ゲリラ豪雨などの自然現象、そして停電を投稿するのも自宅特定につながるのでNGだ。

「これらが何時何分にあったかをSNSに投稿すれば、自宅がどの辺か類推される可能性があり、窓からの景色がわかれば大きなヒントになります」

 さらに、Vサインをした写真投稿や、SNSで知り合った人による詐欺も要注意だ。

「Vサイン写真から指紋を盗られるリスクがあります。指紋を盗られると指紋認証が広がる時代に大きなマイナスを負うことになります。記念写真を撮る際は、指紋をカメラに向けない裏Vサインのポーズで撮るのがおすすめです。

 また、SNSで知り合った人による詐欺も増えており、安易な儲け話には絶対に乗らないことです」

 犯罪に巻き込まれないために、どんな犯罪が起きているかを知ることも大切。正しいスマホ活用術を身につけて、安全で快適なスマホライフを楽しもう。

こんなケースも気になる!

相談1:SNSで知り合い恋した異性がトラブルでお金が入り用に!

 SNSで交流を深め、恋愛感情を抱かせてからお金を騙し取る手口。「いわゆる国際ロマンス詐欺ですね。会ったことがないのに、会社が傾いているので助けてほしいなどと言われると、被害者はもう結婚するつもりでいるのでバンバンお金を渡してしまうのです。お金の話が出たら、まずは誰かに相談を」(高橋さん)。

相談2:50万円預けてくれたら毎月5万円の儲けが出ると誘われ、迷っています。

 典型的な投資詐欺。「だいたい2か月は利益を出すんです。50万円預かったら5万円を2回支払って、そこから連絡がとれなくなるパターンが多い。投資は資金が0円になる可能性もあるので、資金を集めた人が実際に投資をしていなくてもそれを裏付けるのが難しい。そんな甘い話はないと覚えておきましょう」(佐々木さん)。

取材・文/北武司 イラスト/サヲリブラウン

※女性セブン2021年11月4日号

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