ライフ

マッチングアプリ 悪質な業者と危険な女性を見抜く7つのポイント

「危ないアプリ」と「危ない相手」をどう見抜くか(写真はイメージ)

「危ないアプリ」と「危ない相手」をどう見抜くか(写真はイメージ)

 期待に胸を躍らせて出会ったお相手はワルだった──出会いを求める男女のためのマッチングアプリで、事件に巻き込まれるケースも相次いでいる。安心・安全な出会いのために、悪質な業者と女性を見抜く「7つのポイント」を専門家が解説する。

 * * *
 9月28日、27歳の元看護師・西村恵梨奈容疑者が60代男性から、マッチングアプリを通じて1600万円を騙し取った詐欺容疑で逮捕された。「奨学金や銀行のカードローンの返済がある」と言って40人以上の男性から金を借り、返済しないで逃げたという。被害総額は3億円にのぼるとみられる。

 翌10月18日には、自らを女性と偽った複数の男性がマッチングアプリで出会った相手に未登録の仮想通貨を販売したとして、資金決済法違反で逮捕。被害総額は16億円、被害者は1000人を超えたと報じられている。

 ネットを介した男女のトラブルに詳しいグラディアトル法律事務所の清水祐太郎弁護士が語る。

「マッチングアプリを利用した詐欺事件は近年増加傾向で、とくに高齢者が騙されるケースが多い。スマホの普及に伴い、マッチングアプリを利用する高齢者が増えていますが、使い方に慣れておらず、またお金も持っているため狙われやすいんです。一件あたりの被害額が100万円を超えるものばかりで、組織化された犯罪が多い印象です」

 気軽に使えるマッチングアプリが増えたことも原因のひとつだ。IT事情に詳しいジャーナリストの鈴木リュウ氏が語る。

「国内で利用できるものだけで100種以上あり、中でも他のアプリとの差別化を図るために高齢者向けを謳うサービスも増加しています」

 健全な出会いを実現するためには、「危ないアプリ」と「危ない相手」を見分けることが重要だ。以下、警戒すべきポイントを見ていく。

【1】身分証の提示を要求されない

 マッチングアプリの「登録方法」は、悪質業者を見分ける指標になる。詐欺や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏が解説する。

「2008年に出会い系サイト規制法が改正され、原則として運営業者は会員に身分証での確認を義務づけていますが、いまだに身分証不要のアプリが存在する。こうしたアプリは『即登録可』とか手軽さをアピールしますが、悪徳業者が運営しているケースが多く、男性会員が詐欺被害に遭うケースも珍しくない」

 マッチングアプリ利用歴1年のA氏(61歳)が証言する。

「身分証不要、完全無料を謳うアプリに登録したらプロフィールに“23歳の看護師です”と書かれた女性から“誠実そうなプロフに惹かれた”とメッセージが。会ったらいい子でボディタッチも積極的なので、その気になってしまいましたが、“実はあたしデリヘル嬢なんだ”と明かされ、2万円をくれたらホテルに行ってもいいと言われ……。真面目に出会いを求めていたので悲しかった。

 後で知ったのですが、そのアプリは運営者が風俗業者で、登録女性はみんなデリヘル嬢でした」

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン