飾り気のない吉高の言動は、知らず知らずのうちに視聴者を虜にしてしまうようだ。飲用てれび氏が続ける。

「もちろん、それが彼女の本当の“素”なのかは画面を通して見ている側にはわからないわけですが、周囲から語られるプライベートや撮影現場のオフの場面、そして彼女自身がバラエティ番組で見せる姿は一貫していて、『本当に彼女はこういう人なのだろう』と思わせる説得力があります。

 他方で、その一貫性はむしろ、『この人は本当はすべてを演じていて、“素”は別のところにあるのではないか』と疑う理由にもなりえるのですが、そう思い始めたらそれはもう彼女のことが気になっている証拠。そういうところまで含めて、吉高由里子の“素の魅力”なのだと思います」(飲用てれび氏)

 人前に見せる姿は全てドラマと同じように“演技”なのかもしれない──そのような謎めいた魅力を持ち合わせているからこそ、吉高由里子はドラマや映画でも欠かせない唯一無二の存在となっているのではないだろうか。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

 

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