だが、“入信”しない秘書が辞職したケースはこれだけではない。地元事務所の元公設秘書は、本誌・週刊ポストの取材にこう答えた。
「初出勤した日に第一秘書から杉本氏が宗教活動に熱心なことは説明を受けました。事務所で週に1回は開催されるヨガ儀式に杉本夫妻、秘書など私以外のスタッフが参加するため、その日の業務は“入信”してない私1人でこなす状態に。愛知維新の会代表でもある杉本氏の誘いで団体に“入信”した秘書や市議が周囲を固めるようになり、“入信”しない人間は必要としないことがよくわかったため、1年ほどで公設秘書を辞めました」
この元公設秘書について、杉本氏の代理人弁護士は「ヨガへの参加を勧誘したことはございません。そもそも、『オーム・チャンティング』については宗教行事ではないと認識しておりますが、(中略)内心の自由、信仰の自由に関わる問題であり、当該元公設秘書の退職について、杉本氏が何らかの意見を述べるべき立場にはないと考えております」と回答した。国会は浄化されるのか。
※週刊ポスト2021年12月10日号