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布袋寅泰「紅白決定」でニッポンの偉大なギタリスト論争に終止符か

アーティスト活動40周年のギタリスト・布袋寅泰を目撃

アーティスト活動40周年のギタリスト・布袋寅泰を目撃

 ひと際高い身長で、周囲のスタッフより頭1つ飛び出ているのはベテランのロックギタリスト布袋寅泰(59才)。11月上旬に都内のコンサート会場から出てきたレジェンドは、今年がアーティスト活動40周年。大みそかのNHK紅白歌合戦への初出場も決まった、今ニュースなアーティストの1人である。

 ただし、NHKが11月19日に布袋を初出場と発表したときには、違和感を持った人もいただろう。それもそのはず。紅白には過去“2回”出演済みだからだ。

 ある芸能関係者は「2006年に妻の今井美樹さん(58才)がヒット曲『PRIDE』で初出場したときと、2018年に石川さゆりさん(63才)が『天城越え』で紅組トリを務めた際に、ゲストギタリストとして登場していました」と解説する。

 今年は、ゲストではない。満を持しての布袋本人としての初出場というわけだ。

「白羽の矢が立ったのは、やはり東京パラリンピック開会式に出演したインパクトが強かったからでしょう。布袋さんが制作した米国のヒット映画『キル・ビル』のテーマソングは、全世界で知られています。それを、全盲のギタリスト田川ヒロアキさんや“車イスのギタリスト”川崎昭仁さんらと演奏したシーンは、多くの感動を生み、世界的に高評価を集めました。その前の東京五輪開会式が酷評されていたので、布袋さんらがここで挽回した功績は、非常に大きかったのです」(前出・スポーツ紙音楽担当記者)

 世界中が注目する舞台で輝きを放った布袋は、名実ともに日本一有名なギタリストであると言えるだろう。そこで気になるのが音楽ファンの間で、かねがね論争を巻き起こしてきた「日本で最も偉大なギタリストは誰か」というトピックだ。

 いつの時代でもギタリストのランキングでは、物議を醸す。たとえば、2017年に音楽専門誌「ギターマガジン」が特集した「ニッポンの偉大なギタリスト100」では、布袋は2位。1位には布袋も青春時代から憧れ続けていたChar(66才)が選ばれた。

 あるレコード会社関係者は「このランキングから4年が経ち、パラリンピックでの開会式を経て布袋さんが1位になったという声もあるかもしれません。ランキング特集というのは、それぞれのアーティストに思い入れがあるファンたちの間で、あれやこれやと論争が盛り上がるもの。だから、単純に技術の優劣を印象付けるような『上手い』ランキングではなく、多角的な捉え方になる『偉大な』ランキングにしてあるのでしょう」と解説する。

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