そうした背景もあり、モノレール延伸が前向きに動き出したタイミングも重なって、今回の特別展を「モノレール延伸を後押しするための特別展ではないか?」と訝る向きもある。しかし、そうした声に対して高田さんは笑いながら否定する。
「武蔵村山市役所にはモノレール推進課という部署があるのですが、実はモノレールのことをまったく意識しないまま特別展の準備を進めていました。というのも、特別展の準備段階ではモノレールの延伸は決まっていなかったからです。それが急に決まったため、慌ててモノレールの話題を特別展にも盛り込むことになりました。急にモノレールを扱うことになったので、資料を収集する時間はありません。市の担当者にも資料提供をお願いしたのですが、小さな扱いになってしまったので申し訳ないぐらいです」
多摩都市モノレールの延伸は、上北台駅から武蔵村山市域を通って東京都瑞穂町の箱根ケ崎駅を結ぶ計画で進められている。今のところ駅の開設予定地や完成時期は決まっていないが、ルートは確定している。
武蔵村山全市民の夢だった市内に鉄道が走る日は、一歩ずつ近づいている。