スポーツ

羽生結弦に「北京五輪ボイコット」を呼びかけた手紙、騒動の顛末

(写真/Getty Images)

思わぬ騒動に巻き込まれた羽生(写真/Getty Images)

 いよいよ2022年2月4日に開幕する北京五輪。気がかりなのは、中国の人権問題を理由に広がりを見せている「外交的ボイコット」の動向だ。アメリカに続き、イギリス、カナダ、オーストラリアなども同調を表明している。

「当初は羽生結弦選手(27才)のライバルであるネイサン・チェン選手(22才)の派遣まで止めるのかと思われましたが、アメリカ政府はボイコットするのは“政府関係者の派遣”だけと表明しています」(五輪関係者)

 日本でも懸念される事態が起きている。12月9日、中国の人権侵害に反発するユーザーがツイッター上に《北京五輪ボイコットを呼びかける手紙を羽生結弦選手に送ってみました》という投稿を、3通の手紙の写真とともに掲載したのだ。たちまち《羽生君を政治利用するな!》《選手の人権を侵害している》と非難が殺到し、アカウントが炎上。

「宛先は日本スケート連盟や羽生選手の練習拠点などで、羽生選手に直接届けられたわけではありません。でも、羽生選手はニュースで、騒動を知ったはずです。今季はけがで出遅れ、いまだ実戦はゼロ。五輪への出場も不透明なままです。そんな中、政治や外交に巻き込まれた彼の精神面での影響が心配されます」(フィギュアスケート関係者)

 当のツイッターのアカウント主は、批判に対し《羽生選手にボイコットの矢面に立ってほしいとは考えていない》と反論し、《羽生選手に迷惑をかける意図はなかった》としてツイートを削除。炎上騒動は“鎮火”した。

 思えば2021年の東京五輪もコロナ禍での反対運動が起こったが、またしても騒がしい五輪となりそうだ。

※女性セブン2022年1月6・13日号

深夜に家から練習へ向かう羽生結弦

深夜に家から練習へ向かう羽生結弦(2021年11月)

2018年8月、カナダ・トロントで母親と鍼灸クリニックに向かう羽生

2018年8月、カナダ・トロントで母親と鍼灸クリニックに向かう羽生

2時まで練習をしていたという

2時まで練習をしていたという

場所はカナダ、練習を終えて出てきた羽生(2018年)

右足首の状態が懸念される

右足首の状態が懸念される

大きな荷物を引いていた

関連キーワード

関連記事

トピックス

イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
《長引く捜査》「ネットドラマでさえ扱いに困る」“マトリガサ入れ報道”米倉涼子はこの先どうなる? 元東京地検公安部長が指摘する「宙ぶらりんがずっと続く可能性」
マンションの周囲や敷地内にスマホを見ながら立っている女性が増えた(写真提供/イメージマート)
《高級タワマンがパパ活の現場に》元住民が嘆きの告発 周辺や敷地内に露出多めの女性が増え、スマホを片手に…居住者用ラウンジでデート、共用スペースでどんちゃん騒ぎも
NEWSポストセブン
デビュー25周年を迎えた後藤真希
デビュー25周年の後藤真希 「なんだか“作ったもの”に感じてしまった」とモー娘。時代の葛藤明かす きゃんちゅー、AKBとのコラボで感じた“意識の変化”も
NEWSポストセブン
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
亡くなった辻上里菜さん(写真/里菜さんの母親提供)
《22歳シングルマザー「ゴルフクラブ殴打殺人事件」に新証言》裁判で認められた被告の「女性と別の男の2人の脅されていた」の主張に、当事者である“別の男”が反論 「彼女が殺されたことも知らなかった」と手紙に綴る
NEWSポストセブン
ものづくりの現場がやっぱり好きだと菊川怜は言う
《15年ぶりに映画出演》菊川怜インタビュー 三児の子育てを中心とした生活の中、肉体的にハードでも「これまでのイメージを覆すような役にも挑戦していきたい」と意気込み
週刊ポスト
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン