芸能

チャーリー浜さんは「私生活も芸人だった」 すっちーが語る豪快エピソード

チャーリー浜さん お笑いタレント 4月18日死去 享年78(時事通信フォト)

吉本新喜劇の舞台で活躍したチャーリー浜さん(時事通信フォト)

 2021年は、お茶の間を楽しませてくれた著名人の訃報が相次いだ。人々に勇気や笑顔を与えてくれた彼らは、どんな言葉を残したのか。在りし日をよく知る人に、思い出に残る秘話を語ってもらった。

「君たちがいて、僕がいる」「ごめんくさい、あ、こりゃまたくさい」「……じゃあ〜りませんか」。多くの名ギャグを生み出し、吉本新喜劇の舞台で活躍した喜劇俳優の故・チャーリー浜さん(享年78)。

 新喜劇の舞台で座長を務め、チャーリーさんと共演していた、芸人のすっちー(49才)は、その素顔を次のように明かす。

「ふだんから豪快で、とにかく声が大きい。あんまり真面目な話はしたことがなかったですね。ぼくらは本番前、緊張するから台本を開いて、自分の出番やせりふを確認するんですけど、そんなぼくらを見つけると、決まって『舞台はフィーリングや!』と言っていました。それは、『あれこれ考えるよりも、舞台ではその場の空気を読んで、笑かしたらええねん』という意味だったと思います。そのせいか、本人も舞台でせりふをよく間違えていましたけど(笑い)。

 何があっても、最終的にはチャーリーさんが舞台に出て、ひと言発するだけで笑いが起きて場の空気が変わる。根っからの芸人だったと思います」(すっちー・以下同)

 お酒が好きで、若手を引き連れて飲み歩くこともたびたびあった。

「『いまから飲みに行くぞ!』って言われて時計を見たら、午後2時半(笑い)。そんな時間から大阪の街で飲み歩くこともありました。途中、タクシーで移動するとき、『昔はここにおれの土地があった。そやけど、離婚したときに全部取られてもうたわ! アッハッハ』って豪快に笑っていた。結婚も離婚も4回して、私生活もハチャメチャな人でしたね。

 そんなふうに生きているときの印象が強すぎて、亡くなったことが本当に信じられない。いまでも生きてるんちゃうかなって、思うことがあります。それだけ、存在自体にパンチ力のある人だったんでしょうね」

「ハチャメチャなようで後輩への気遣いもあった」(すっちー)

「ハチャメチャなようで後輩への気遣いもあった」(すっちー)

【プロフィール】
すっちー/芸人。2014年から吉本新喜劇座長に就任。おかっぱ頭にそばかすのキャラ「すち子」でおなじみ。

※女性セブン2022年1月6・13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
卓球混合団体W杯決勝・中国-日本/張本智和(ABACA PRESS/時事通信フォト)
《日中関係悪化がスポーツにも波及》中国の会場で大ブーイングを受けた卓球の張本智和選手 中国人選手に一矢報いた“鬼気迫るプレー”はなぜ実現できたのか?臨床心理士がメンタルを分析
NEWSポストセブン
数年前から表舞台に姿を現わさないことが増えた習近平・国家主席(写真/AFLO)
執拗に日本への攻撃を繰り返す中国、裏にあるのは習近平・国家主席の“焦り”か 健康不安説が指摘されるなか囁かれる「台湾有事」前倒し説
週刊ポスト
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン
パーキンソン病であることを公表した美川憲一
《美川憲一が車イスから自ら降り立ち…》12月の復帰ステージは完売、「洞不全症候群」「パーキンソン病」で活動休止中も復帰コンサートに懸ける“特別な想い”【ファンは復帰を待望】 
NEWSポストセブン
「交際関係とコーチ契約を解消する」と発表した都玲華(Getty Images)
女子ゴルフ・都玲華、30歳差コーチとの“禁断愛”に両親は複雑な思いか “さくらパパ”横峯良郎氏は「痛いほどわかる」「娘がこんなことになったらと考えると…」
週刊ポスト
話題を呼んだ「金ピカ辰己」(時事通信フォト)
《オファーが来ない…楽天・辰己涼介の厳しいFA戦線》他球団が二の足を踏む「球場外の立ち振る舞い」「海外志向」 YouTuber妻は献身サポート
NEWSポストセブン
海外セレブも愛用するアスレジャースタイル(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
「誰もが持っているものだから恥ずかしいとか思いません」日本の学生にも普及する“カタチが丸わかり”なアスレジャー オフィスでは? マナー講師が注意喚起「職種やTPOに合わせて」
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン