この表明に、中国外交部の汪文斌副報道局長は「オリンピック精神に符合し、中韓友好の表れだ。中国は、これを積極的に評価する」と手放しで称賛。それに前後し、中国では経済制裁以来止まっていた韓国映画の公開が6年ぶりに始まった。北京五輪を支持する姿勢をみせていることへの見返りとみられている。
「韓国政府は外交的ボイコット拒否を表明した同日、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への加盟申請の手続きを開始すると表明しました。これも、中国がTPPに加盟申請したことに追随した動きです。もはや文氏にとっては、アメリカや日本よりも中国との関係が最優先ということなのでしょう」(同前)
このまま文氏が任期満了まで突き進むと、どれだけの親中国家となった状態で次期政権に引き継がれるのか。日本としては注視が必要だ。