スポーツ

子供たちのサッカー離れ 少子化よりYouTubeやTikTokの影響大か

サッカー少年たち(イメージ、時事通信フォト)

サッカー少年たち(イメージ、時事通信フォト)

 多くのスポーツ競技はマイナーに分類される。五輪のときにメダルをとれば、瞬間的には盛りあがるが、どこも次世代の選手確保は悩みの種だ。しかし日本では野球とサッカーだけは別格で、取り組む子どもの確保に悩まされる事は無いだろうと思われていたが、近年はどちらも競技人口、とくに若年層の減少に悩まされている。俳人で著作家の日野百草氏が、少年サッカークラブのコーチに少子化と子どものサッカー人気について聞いた。

 * * *
「いま、コロナ関係なくサッカーで子ども集めるのって大変なんです、少年野球を笑ってられません」

 関東の少年サッカークラブでボランティアをしている50代のコーチが語る。サッカーは子どもの人気スポーツ、小学生の将来なりたい職業でも野球選手や医師とともに長年上位の常連だ。確かに少年野球人口が減っているという報道はよく聞くが、子どもたちのサッカーもそうなのか。

「調べてみればわかります。サッカーする子どもは確実に減ってますよ」

 野球サッカー何でもござれの運動場、ボロボロのベンチに腰掛け、実際に手元のタブレットから公益財団法人日本サッカー協会(JFA)登録で調べてみると確かに減っていた。一ファンである筆者が思う以上に減っていた。野球はともかくサッカーは安泰と思っていたが数字は嘘をつかない。

「小学生は4種に当たるのですが、この通りです」

 基本、公式戦に出場するには学校の部活であれ地域クラブであれ日本サッカー協会(以下、JFA)への登録が義務づけられている。一般社会人や大学生が第1種、高校生が第2種、中学生が第3種、そして小学生が第4種となる。その4種を見ると2014年に31万5,178人、しかしその5年後の2019年には26万9,314人で5万人近くの減少と、コロナ禍と関係なくサッカーに取り組む子どもたちが減っていることがわかる。そのコロナ禍の2020年は25万3,745人。しかし小学校で辞めてしまう子もいるが中学から始める子もいるはずで、そちらも期待できるはず。

「さらに減りますよ。中学生は3種登録です」

 中学生・第3種は2014年が26万8,518人、その5年後の2019年は22万9,537人とこれまた4万人近くが減っている。2020年は20万5,771人。

「近々3種は20万人切ると思います」

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン