2014年、吉田拓郎は妻と一緒に食事を楽しんでいた

2014年、吉田拓郎は妻と一緒に食事を楽しんでいた

 25周年のスタートということもあり、今年の元日コンサートはキンキにとって特別だった。そのステージ上、2人はある人物とのエピソードを語っている。

「剛くんが、これから吉田拓郎さん(75才)の曲のアレンジを担当すると話していました。歌詞はもう知っているみたいで、コロナを経験したいまの時代、ちょっと泣けてくる。拓郎さん節の歌詞を目にして、家で泣きそうになったと話していました」(会場にいた40代女性ファン)

 キンキと吉田は1996年に始まった音楽バラエティー『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)での共演以降、現在に至るまで仲を深めてきた。

 剛がMCで口にした“アレンジ”とは、吉田がラストアルバムと位置付けて制作中のアルバム(今秋発売予定)に収録される曲のことだ。

 吉田は12月17日に放送された自身のラジオ番組『吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)で、キンキの協力を明かしていた。

「剛さんには1曲のアレンジ、光一さんにはアルバムの題字を依頼したと話していました。光一さんは“字が下手なので、歌を歌ったりはどうですか”と逆提案したそうですが、拓郎さんに説得されて、最後には“拓郎さんが言うんだったら、何でも書きますよ”と、OKをもらったそうです。その流れで、光一さんと剛さんとのエピソードを次々に披露したんです」(ラジオ局関係者)

光一と剛の“違い”とは

 吉田は、キンキの2人を親友と呼ぶ。その吉田だからこそ知り得る2人の素顔、30才以上も年の離れた親友との関係性は意外なものだった。

『LOVE LOVE あいしてる』スタート時、キンキはアイドルとしてのデビュー前の10代で、吉田は50才を迎えていた。ベテランの吉田はキンキとの共演を面白く思っていなかったが、その彼の心を動かしたのは、ほかならぬキンキだった。

《よく番組の収録が終わると、スタジオのそばにある焼き肉屋に行っていたんです。ぼくは出会った頃は50才で、あまり食べずにお酒を飲むのが楽しいという人間だった。そんなぼくを見て、光一と剛が『拓郎さん、あきませんがな』『食べなはれ!』と言って、ぼくの皿に肉を乗っけてくれる。本当にビックリした》(『吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』より。以下同)

 当時の吉田にはある種の若者アレルギーがあり、「なんじゃいいまの若いヤツは」と若者を見ると蹴りを入れたくなるほどだったという。しかし、光一と剛の飾らない態度に、心を揺さぶられた。

《(彼らの)素直な心根というか、自然な優しさ、素直な行動に激しく胸を打たれて、(中略)この2人の若者の成長をぼくは大きな目線で大きな心で見守っていくべきなんだと感じたんですよ》

関連キーワード

関連記事

トピックス

和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン