4年間続いた番組内で、吉田とキンキは心も体も距離を縮めた。だからこそ見えてきた親友の素顔もあったという。
《(剛は)ぼくが10代で体が弱かった頃を彷彿とさせる、ある意味ではひ弱なところをかなり持っていた少年だった》《ところがぼくと全然違うところが一か所あって、若いのに随分周りに対して目が届いている。(中略)その人の世界を心で察知する能力、心で掴んじゃう能力を持っている》
光一と剛の“違い”についてはこう話した。
《光一くんは、ぼくなんかと交じってワイワイやれる社交性というのが10代の頃からありました。剛はないんです。ワイワイやってる輪の中には入ってこない。輪の1mぐらい離れたところにいて、ぼくたちを笑いながら見学しているという景色が、あちこちであったんです。剛というのはこういう距離感を大事にしているんだなぁと思った》
その一方で光一とは、酒に酔って抱きしめたりと熱いスキンシップを重ねたようだ。
《光一はぼくがハグしようがつき飛ばそうが、頭引っ叩こうが、全然お構いなし。全然OKで、いまでもロケの写真があるんですが、ぼくがやたらと光一を抱きしめたり肩組んだりしている写真が結構多いんだよ》
ただし、当時の光一は喜怒哀楽が激しいタイプだったと吉田は笑う。
《不機嫌と上機嫌が瞬間移動してる。アイツの場合、本能のままにやってるんじゃないかなぁ。今日は機嫌がいいとか悪いとか、今日はこのゲストに会いたくなかったんじゃないかとか(笑い)。表情とか態度に出ているのがぼくにはわかる。光一は自然でいようとする少年なんだろうね、きっと。それはきっと変わってないんだろうな》
元日コンサート開催の経緯を公表したことも、吉田からしてみれば“光一らしい”一幕だったのかもしれない。
そして、吉田は2人に対してリスペクトと愛を込めてこう続けている。
《(彼らが)もう一度別の(人生の)扉を開けてくれたと思っています。あの2人と出会っていなかったらというのは、想像するのも怖いぐらいですね。(中略)何もかもが2人との出会いで変わりました》
今年、CDデビュー25周年を迎えたキンキと、ラストアルバムを発表する吉田。年の差を超えた親友たちにとって、特別な一年が始まった。
※女性セブン2022年1月20・27日号