では、私たちの食卓の安全はどうすれば守れるのか。
「まず国産。輸入豚肉であればEU産を選びましょう。ホルモン剤や抗生物質の懸念がない。特にデンマークは抗生物質を含まない豚の飼育に積極的な国です。北米ではカナダ産も肥育ホルモン剤の投与が禁止されています」(鈴木さん)
どうしても価格競争にさらされる外食は輸入食材のオンパレードになってしまう。食の安全に詳しいライターの小倉正行さんはいう。
「他店との競争があり、外食は輸入肉に頼りがち。できれば外食は避けるべきで、どうしてもというときは国産食材を多く使う『緑提灯』が店先に掛かっている店を選びましょう。国産食材の使用割合によって星の数が違って、星1つの50%台から星5つの90%以上までひと目でわかります」(小倉さん)
何よりいちばん安心なのは牛も豚も国産を選ぶこと。ぱっと見の値段は割高に見えるかもしれない。だが、健康をお金で買えるなら、それに越したことはない。家族を守るのは、お肉コーナーでの瞬時の判断力だ。
※女性セブン2022年1月20・27日号