女優が声優やナレーションを務めるケースはよくあるが、長澤のように多くのキャリアを重ねるのは珍しい。なぜ、声のオファーが絶えないのか。
「声優やナレーションに人気女優を起用する場合、普通は話題性や宣伝を狙ったもので、一回限りがほとんど。しかし彼女の場合は、声そのものの魅力が求められているから、多いのです。それはプロの声優と比べても際立っています。
プロの声優の場合、売れるためには個性が必要ですから、幅広い役を演じていてもその声優のクセが出るものです。しかし長澤さんの場合は、そうしたクセを感じない。どこかほっとする声で、それが耳に馴染むと心地よくなってくる。『鎌倉殿の13人』も、回を追うごとにさらに評価が上がってくるのではないでしょうか」(同前)